DAIHATSU ジーノ
シートの写真はミニライトスペシャルのものを載せてみました。 パネル類やクロス類をすべて黒に統一し、スポーティなイメージに仕上げてあります。 小ぶりなシートですが、体にピタッと吸いつく感じで座り心地は悪くないです。 硬くはないのですが、もうすこしクッション厚があるともっと快適だったように思います。 着座ポイントは低めで、最近流行りのセミトールワゴンなどとは明らかに違う感覚です。 低い全高のわりには頭上空間もある程度確保されているのは、この低い着座ポイントのおかげでしょう。 ノーマル系グレードでは明るいベージュ色のシートとなり、落ち着いた雰囲気となります。
リアシートはやわらかく、とても上質です。 しかし、頭上空間はかなり窮屈で、シートバックの高さ・角度ともに不十分なので、長距離ドライブはちょっとつらいでしょう。 もっとも、身長175cmの私が座った場合の話なので、小柄な人や子供が座る場合には十分なクッション厚のおかげで快適だと思います。 足もとのスペースにも余裕はないですが、このパッケージングでは仕方ないでしょう。 リアシートに人を乗せることが多いなら、購入前に一度実際に座ってみて確認したほうが良さそうです。
フロントドアトリムはクロスの面積が大きく、肌に触れる部分はすべてクロス張りになっているので上質なイメージです。 ノーマル系のグレードはこのベージュ色になります。 インナードアハンドルはメッキになっていて上質感を出していますが、その形状がちょっと気に入らないです。 四角いデザインは、十数年前の車に採用されていたデザインです。 これもレトロ調といってしまえばそれまでかもしれませんが・・・。
リアドアトリムもクロス張りで、上質感があります。 しかし、パワーウィンドウスイッチが壁面についていて、操作しにくいのが気になります。 また、ドアアームレストもほとんど使えません。 やはり大人4人で長距離ドライブというような使われ方は想定していないのでしょう。 もう少し居住性にも配慮したほうがやわらかで上質なシートが実力を発揮できたと思います。
オーバーヘッドコンソールは、サングラスなどを入れておける便利な収納スペースです。 開き方が安っぽいですが、収納スペースが限られているセダンタイプにはうれしい装備です。 気になるのは天井の処理ですね。 色が暗く、クロス張りでないので、上質感が感じられません。 頭上空間にあまり余裕がない車ですから、色を明るくして視覚的な圧迫感だけでも軽減したほうが良かったように思います。 ルームランプは残照式となっていて、これは便利だし上質感もありますね。
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