SUZUKI エブリィワゴン
フロントシートはサイズ、形とも平均的なものですが、クッションは柔らかくて気持ち良いです。 シートバックにはシートバックポケットが両席ともついていて、地図や雑誌などを入れておくのに良いですね。 でも、一番気に入ったのはやはりこの大きなアームレストです。 厚み、幅とも十分で、高さもちょうど良いのでこれはリラックスできます。 最近は軽でも立派なアームレストがつくようになりましたよね。 普通車のようにセンターウォークスルーなんて考える必要がないので、使い心地優先でデザインできるのが良いのでしょう。 1BOXならやはり遠出してみたくなりますが、この車は遠出も快適だと思いますよ。 さらに、チルトステアリングの採用でステアリングが上下に調整できるので、運転姿勢も自然に保つことができ、疲れにくいのではないでしょうか。
リアシートはすばらしいのひとことです。 なんと、左右独立156mmのスライド、カップホルダー、前席と同等の大きさのアームレスト、ダブルフォールディング機構、リクライニング機構など、いたれりつくせりの内容です。 しかも、アームレストはフタ付きの収納BOXとなっていて、質感、使い勝手ともに二重マル。 それでいて、この手の車にありがちなシートアレンジ優先のベンチのようなシートではなく、しっかりと柔らかく体を受けとめてくれる上質なシートなのです。 軽のリアシートの中ではトップクラスの快適性です。 これでシートバックの高さがもう少しあれば完璧なのですが、それは許しましょう。 カップホルダーは左右の座面の間にあるので、カップホルダー使用中はアームレストが使えないなんてこともないですよ。 このリアシートにはぜひ実際に乗せてもらって、遠出をしてみたいです。
フロントドアトリムはクロスの面積が大きく、インナードアハンドルをメッキにするなど質感を大事にしています。 しかし、実際の質感はイマイチに感じます。 どこがと言われると特に何もないのですが、なぜかあまり高級感は感じません。 そんなことないですか?私だけでしょうか。 ドアポケットは大型で、これなら地図も問題なく入りますね。
リアドアは当然ながらスライドドアとなっていて、開口部も大きく乗り降りのしやすさは抜群です。 Bピラーにアシストグリップがついているので、これをつかめば安心して乗り降りができます。 お年寄りや小さなお子さんのいらっしゃるご家庭でも安心ですね。 床の段差もないので足がひっかかることもないですよ。 スモークガラスは全車標準装備で、夏の暑い陽射しも和らげてくれます。 また、このスライドドアのウィンドウもパワーウィンドウを採用しているので、一人で乗っているときも運転中に開閉ができます。 軽の1BOXもどんどん良くなりますね。 そのうち、リモコンスライドドアなんかもつくようになるのでしょうか。
ハイルーフの高い室内高を活かした装備がこのオーバーヘッドボックスです。 超大型で、サングラスホルダーと収納ボックスを一体型にしたなかなか使い勝手の良い装備です。 フタの開き方もちょっとゆっくりで、安っぽさがまったくありません。 最近の軽は頭上空間に余裕があるものが多いので、こういった装備はもっと他車にも広めてほしいと思うのですけどね。 明るい色使いやクロスの質感の良さはスズキ車共通のもので、高い天井と明るい色の相乗効果による開放感は格別です。 でも、サンバイザーの裏にあるバニティミラーはショボいですね。 ちょっと前まではついているだけでもありがたかったのですが、最近は大きくてデザインもしっかりしたミラーがついている軽が多いので、これではちょっとさびしいですね。
さてさて、荷室はどうなのでしょう。やはり1BOXは荷室の広さが肝心。次のページで。
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