DAIHATSU エッセ
[外観デザイン 外装パーツ インパネ周り シート周り 荷室]
フロントシートは、ヘッドレスト一体型となっていて、サイズは標準的。 座り心地は非常に柔らかく、ふんわりしています。 シートの沈み込みが大きいせいもあるのか、ミラよりも着座位置が低く感じました。 短距離ではフワフワ快適な感じですが、長距離では逆に疲れるかもしれません。 シート表皮はツートーンカラーとなっていて、ボディカラーとコーディネイトされています(一部カラー除く)。 頭上の空間は、外観から想像する以上に余裕があり、窮屈な感じはありません。 もちろん、驚くほど広いということもないのですが、フロントウインドウが立っていて圧迫感もないですし、短距離移動用の車としてはちょうど良い広さという感じです。
リヤシートは、フロントよりもコシのあるクッションで、形状は平坦ですが座り心地は悪くはありません。 足元のスペースはミラほどではないものの、普通に座っても膝がフロントのシートバックに当たることはなく、無理なく大人4人が座れます。 また、フロントシートの下に足先がきちんと入るので、足の置き場に困るということもありません。 サイドウインドウが大きいため、窮屈感も無く、人を乗せるのに躊躇するということはないでしょう。 しかし、リクライニングができないことや、座面が短いことなどによって、ゆったり感はあまり無いので、長距離移動は辛いと思います。 頭上空間も、フロントほどには余裕が無く、座高の高い人だと頭がつくこともあるかもしれません。 ちなみに、ヘッドレストが付くのは「X」のみです。
フロントのドアトリムは、一部鉄板むき出しとなっています。 これは、コストダウンのためでもありますが、ボディカラーを室内で楽しむためでもあります。 昔はこれが軽自動車の一般的な姿だったのですが、最近はフルトリムが当たり前になっているので、新鮮に感じますね。 実は、オプションでカラフルインパネパネルというものが用意されていて、これを装着するとインパネからドアまですべてボディカラーで囲まれるようになり、鉄板むき出しのインテリアをさらに活かすことができます。 でも、鉄板むき出しでは夏に熱いし冬に冷たいのではないかと心配な人もいるでしょう。 そういう人のために、スウェード調生地のアルカンターラドアパネルというオプションが用意されていて、これを装着すると鉄板が肌触りの良い生地で覆われ、熱さや冷たさの心配もなく、質感もアップします。 このアルカンターラ生地は、インパネやシートカバーなどにも設定されていて、インテリア全体をアルカンターラの上質な雰囲気でコーディネイトすることも可能となっています。 パワーウインドウスイッチは、ドアアームレスト上にあって操作性が良いうえに、フロントドアのスイッチはすべてイルミネーション付きとなっているので夜間でもスイッチを探す必要がありません。 低価格車とは言っても、こういった部分は手を抜いてないんですね。 ドアアームレストは小さいのですが、高さや形状がちょうどよく、腕がぴったりはまる感じで使い心地はなかなか良いです。
リヤのドアトリムは、非常にシンプルなデザインで、ドアポケットも用意されていません。 運転席以外のパワーウインドウスイッチは壁面に設置されているので操作性が悪く、リヤドアのドアアームレストは小さすぎてあまり使えません。 しかし、ドアスピーカー部には音符のマークをデザインしてあり、快適性はフロントより劣っていても、楽しい雰囲気は後席でも楽しめるようになっています。 ドアのウインドウに貼ってあるシールは、セキュリティアラームの警告シールで、「L」以上のグレードには、異常感知時に室内ブザーやハザードランプなどで警告するセキュリティアラームが標準装備されています。 この車は、前後ともドアがほぼ直角まで開きます。 これは最近のダイハツ車の特徴でもありますが、ドアが大きく開くことによって、ドアに足が当たりにくく乗り降りがラクで、大きな荷物やチャイルドシートなどを持ち込むときにも便利です。 狭い駐車場などではドアが開き過ぎて隣の車に当ててしまわないか心配にもなりますが、そういったケースも想定してこの車は途中のストッパーがかなり強めに設定されているので、不用意にドアが開き過ぎるという心配はないでしょう。
この車が女性をメインターゲットにしているということは、かわいいデザインなどからもすぐにわかりますが、装備面でもそれがはっきりしています。 「X」だけの装備ですが、サンバイザーの裏に超大型のバニティミラーを両席とも装備していて、さらに両席照明付きです。 車両価格が90万円程度でここまでバニティミラーにお金をかけている車は他にないでしょう。 確かに全体的には装備が簡素化された車ではありますが、「X」に限っては車両価格のわりにずいぶん装備が充実していますね。 特に女性に人気の装備はすべて押さえてあるという感じ。 さすがにマップランプまでは装備されていませんが、バニティミラーの照明をマップランプ代わりに使えなくもないですから、実用上は問題ないでしょう。
ルームランプは、天井の中央にドーム型のものが一つのみ装備されます。 夜間は足元や荷室が暗いと思いますが、これは我慢するしかないです。 ピラーの一部は鉄板むき出しですが、天井はちゃんと布張りになっています。 一昔前の軽はビニール天井が当たり前でしたから、低価格車でもこのように明るく手触りの良い天井を採用するようになったのはありがたいですね。 アシストグリップは助手席のみで、後席用はオプションの設定さえもありません。 やはり、後席に人を乗せて長時間走るのはちょっとかわいそうかもしれませんね。
次は、荷室などを中心に見ていきます。
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