(2005/8〜モデル) 取材日:2005/9/3
SUZUKI エブリイワゴン
[外観デザイン 外装パーツ インパネ周り シート周り 荷室&試乗レポ]
平成10年の新規格移行以来、第2世代へ突入し始めた軽1BOX。 スズキの「エブリイワゴン」もついにフルモデルチェンジしました。 新型は軽1BOX初の装備や明るいインテリアカラーなどを採用して、大胆にイメージチェンジを図っています。 早速、その魅力を詳しく見てみましょう。 なお、取材の都合上複数の車を使って紹介しています。
フロントは、旧型の横長から縦長に変わったヘッドライトが特徴で、全体的に直線基調のデザインとなっています。 ヘッドライトの幅が狭くなったので、そのぶんフロントグリルの幅が広くなり、安定感のあるフロントマスクになりました。 また、ボンネットの形がクッキリとしたことで、堂々とした印象となっています。 写真の「PZターボ」には、メッキグリルやバンパー埋め込みの角型フォグランプなどが装備されますので、さらに豪華に見えます。 控えめなデザインのエアロパーツも「PZターボ」には標準装備です。
こちらは、廉価グレードとなる「JP」です。 廉価グレードとは言っても、ボディ同色ミラーやメッキドアハンドルなど、外観上の装備は上級グレードとあまり変わりませんので、それほど安っぽさはありません。 斜めから見てもやはり直線基調のデザインで、旧型の面影はほとんどありません。 写真の車はロールーフ仕様ですが、上級グレードの「PZ」シリーズ以外はハイルーフ仕様も自由に選べます。 現時点では、同一グレード内でハイルーフとロールーフを自由に選択できる軽1BOXはこの「エブリイワゴン」だけで、この点では親切ですね。
サイドビューは、直線基調のデザインの中でクォーターウィンドウの若干斜めにカットされたデザインがアクセントとなっています。 BピラーとCピラーをブラックアウトしたことで、すべてのウィンドウがつながっているように見え、広い室内が強調されています。 フロントウィンドウは垂直に近く、ルーフがとても長くなっています。 ホイールベースは2400mmとなり、旧型よりも50mm延長されましたが、最小回転半径は4.5mとなっていて、小回り性能は旧型と同じというのがうれしいですね。
高級感よりも親しみやすさを感じるリヤ周り。 室内空間を優先した直線基調のスタイルは、まるでバスのような雰囲気ですが、サイドまで回りこんだリヤウィンドウや折り返しのあるリヤバンパーなどの採用により、商用車のようなイメージはありません。 スライドドアのレールは、ボディ同色のカバーをつけることで目立たなくしてあり、スタイリッシュな雰囲気になっています。 ボディカラーは7色が用意されていて、定番のパールホワイトからパープルやグリーンまであり、軽1BOXとしては珍しいガンメタも用意されています。 グレードは実に豊富で、「PZターボスペシャル」「PZターボ」「JPターボ」「JP」の4つがあり、さらにJPシリーズはハイルーフと標準ルーフの2種類があります。 ミッションも、4AT、3AT、5MTの3種類をグレードによって設定。 すべてのグレードで2WD/4WDが選べるので、それらまで考慮すると、ラインナップはなんと16種類にもなります。 ニーズに合わせて豊富なラインナップが用意されているというは親切ですね。
リヤビューは、両サイドの縦長のリヤコンビランプが唯一旧型のイメージを残していますが、それ以外には旧型の面影はありません。 軽1BOXでは、積載性を優先させてバンパーにリヤコンビランプを埋め込んでいる車も多いのですが、エブリイワゴンは視認性やデザインなどを優先させてあえてこのスタイルを継承しています。 しかし、写真右上のように、積載性の良さが求められる商用タイプには、きちんと別のデザインを採用しているところはさすがですね。 写真の車は「PZターボ」で、大型のメッキガーニッシュやエアロパーツが付いているので、上級感のあるリヤビューとなっています。 大型のマフラーカッターを装備する「アトレーワゴン」とは対照的に、マフラーも目立たないように斜めにカットされていて、全体的に落ち着いた雰囲気になっています。 ルーフエンドスポイラーも、「アトレーワゴン」よりも控えめですね。
では、エクステリアのパーツ類をもう少し詳しく見てみます。
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