SUZUKI アルト
[外観デザイン 外装パーツ インパネ周り シート周り 荷室]
インパネの収納は特に驚くようなものはありませんが、基本はきちんと押さえてあります。 グローブボックスは、容量は一般的ながら内部の仕切りを工夫してティッシュボックスがピッタリと収まるようになっています。 グローブボックスを開ければちょうどティッシュが取り出しやすい角度になるので、グローブボックスがまるでティッシュボックスになっているかのようです。 ティッシュは使う頻度が高いので手元に置きたいですが、車内に放置してあるのはあまり見た目によくありませんから、こういった専用の収納スペースがあると助かりますね。 ただ、ティッシュボックスをセットした場合は、車検証入れは別の場所に収納する必要がありそうです。 この車には標準で灰皿の装備はなく、通常灰皿となる位置はカードケースになっていて、シガーライターの代わりにアクセサリーソケットが付いています。 エアコンはダイヤル式で、最近のスズキ車に共通のカテキンフィルター付き。 操作部の脇にあるのは収納可能な可動式フックで、お弁当やファーストフードなどを買った際に吊り下げておくのに便利。 ハザードスイッチはセンターパネル中央の目立つ位置に大きなボタンで設置されているので、慣れないうちでも緊急のときに迷わずに押せます。
ドアトリムも使い勝手重視のシンプルなデザインですが、インナードアハンドル付近から色違いのラインを入れてツートーンカラーにすることで、上質感を出しています。 「X」ではこの部分がクロス入りになり、インナードアハンドルがシルバー塗装されているため、さらに上質感があります。 ドアポケットはあまり大きくはありませんが、パワーウィンドウスイッチはドアアームレスト上に配置されて操作しやすいです。 そして、そのドアアームレストの使い心地がすばらしいのです。 やや高めに設定されいて、幅も十分にありますから、しっかりと腕を置くことができます。 特に助手席の人は、ドアアームレストがしっかりしていると走行中に体を安定させやすいので、疲労軽減にも役立ちます。 質感も使い勝手も、非常に良く出来ていると思いますよ。
リヤは、デザインはフロントと似ているものの、使い心地や質感はフロントより劣ります。 ドアポケットはなく、パワーウィンドウスイッチも壁面についているので操作しにくいです。 また、ドアアームレストも肘を引っ掛ける程度といった感じで、使い心地はあまり良くありません。 フロントにもありますが、丸く大きなフェンダーのラインをイメージしたような丸いラインが、ドアトリムにも薄く入っています。 実用性重視のデザインの中にちょっとした遊び心を入れているといった感じですが、私としては使い勝手の良さにもっと重点を置いて欲しかった気がします。
フロントシートは、とにかく柔らかいです。 座面も背面もサポート部も、すべてが柔らかいので、じっと座っているぶんには心地よいです。 しかし、サイズもあまり大きくないですし、長距離では腰が痛くなるかもしれません。 シート生地は肌触りが良く、明るいベージュ色なので心地よいです。 よく見ると、シート生地にはジグソーパズルのような模様が入っていて、これはなかなか面白いと思いました(写真右下拡大写真参照)。 居住性は、セダンタイプにしては余裕があり、明るいインテリアカラーのおかげもあってなかなかくつろげます。
リヤシートも、非常に柔らかいくてソファのような感じです。 サイズはやはり小さめで、室内長1840mmという数値から想像するほどの余裕はありませんでした。 室内長1700mmの「ラパン」と同等かやや広いといった感じで、狭いという感じではないものの、特別広いという感じもしません。 後席の人のことを考えれば、リクライニングが可能な「ラパン」のほうが快適かもしれません。 足元の広さは、セダンタイプであることを考えれば十分なレベルだと思いますが、「ミラ」のほうが勝っているようです。 しかし、着座位置があまり高くなっていないので、そのぶん頭上空間の余裕は「ミラ」よりも大きく感じます。 実際の広さは最近の車としては標準的ですが、何よりも、明るいインテリアカラーによって圧迫感を感じずに済むのは大きいです。 なお、「X」以上のグレードにはヘッドレストも付きます。
次も、さらにインテリアなどをチェックします。
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