スズキ ワゴンR(MH55S)
(2017/2~)取材日:
スズキから、新型『ワゴンR(MH55S)』が発売されました。
ここでは、豊富な写真でワゴンR(MH55S)の魅力を紹介していきます。
なお、装備内容などはグレードや年式により異なることがありますのでご了承ください。
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ワゴンRスティングレーのフロントマスクは、歴代のスティングレーとはまったく違うデザインになりました。超大型のフロントグリルは、単に面積が大きいだけでなく、ヘッドライトよりも前に突き出したデザインになっていて、かなり迫力があります。このあたりは、大ヒットした二代目ワゴンRのRRを思い出させるもので、他の軽自動車にはない独特の雰囲気が漂います。フロントグリルはどのボディカラーを選んでもブラックになるのですが、正直、ブラック以外のボディカラーではちょっと間抜けに見えちゃいます。新型スティングレーは、ブラックボディが一番かっこいいです。前に立ってみると、旧型よりも確実に迫力が増していて、特に幅が広くなったように感じます。最近は大きく見える車が人気なので、このデザインは正解だと思います。 ボディサイズは旧型より全高が1cm低く(全高1650mmに)なっただけでほぼ変わらずですが、デザインのおかげで一回り大きくなったように見えます。実は全体のフォルムもあまり変わっていないのですが、ギリギリまでワイド化されたフロントガラスと凹凸をボリュームを持たせたボンネット形状のおかげで、大きく印象を変えることに成功しています。スタイリッシュなムーヴに対して、あくまでボクシーなワゴンRという、かつてのライバル関係が復活した感があり、個人的には好印象です。 サイドビューも、シルエット自体はあまり変わっていないのですが、フロントウインドウのベルトラインを下げ、大きな三角窓を設けたことで、より室内が広くなったように見えます(実際広くなってます)。そして新型ワゴンRの一番の特徴である極太Bピラーは、アルファード/ヴェルファイアのように斜めにカットされたユニークなデザインを採用しています。実はこれ、単なるデザインだけでなはなく様々なメリットをもたらしているわけですが、それについてはインテリア画像のところで紹介します。ホイールベースは、旧型よりも35mm延びて2460mmとなっています。 リヤドアの後ろに新たにクォーターウインドウを設け、斜め後方の視界が改善されています。極太のBピラーは、本来は上部がブラックアウトされて特徴あるデザインが強調されるのですが、ブラックボディの場合はそれがわからないので、わりと普通の車に見えます。ここはブラックボディだともったいない部分ですね。ちなみに、スティングレーはボディカラーの設定が少なく、6色しかありません。ここは旧型から改善されていない点と言えるでしょう。
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リヤビューは、大ヒットした初代ワゴンRを意識したデザインになっています。低い位置に設けられたリヤコンビランプは、スティングレーはクリアタイプとなっています。バックドアとバンパーの段差がほとんどなく、全体的にのっぺりしたデザインは、いかにもワゴンという感じで、ワゴンRらしさが戻ってきたなという印象です。一方で、リヤバンパーは中央部をブラックアウトする流行のデザインを採用したり、より車が大きく見えるようにリヤスポイラーの両端が強調されたデザインになっていたりと、新しい手法もうまく取り入れています。さらに、視界の邪魔になりやすいリヤワイパーを上部に移動することで、すっきりとしたリヤビューを実現しています。細かく見てみると、リヤビューにはけっこうこだわりが詰まっています。また、リヤコンビランプをバンパーに埋め込んだことで、バックドアの開口幅が広くなり、荷物の出し入れが容易になっていて、こういった道具としての使い勝手の良さにこだわるところもワゴンRらしさと言えるでしょう。 縦長になったヘッドライトは、さらにサイドにも大きく回り込んでいて、新型スティングレーの先進性を強調している部分です。スズキの軽としては初めてLEDヘッドランプを採用し、やっと他社に追いついたといったところですが、3段になったライトの一番上部は、三角にライン発光するLEDが仕込まれています。車幅ギリギリのところに縦長に発光するので、夜間は雰囲気的に大きな車に見えるかもしれません。なお、これもスズキの軽では初となりますが、ハイビームとロービームを自動で切り替えるハイビームアシスト機能が採用され、これは他メーカーの軽でもまだ一部の車種のみしか採用されていないので、ヘッドライトについては先進性が感じられます。 リヤコンビランプも、やっと他メーカー並みに先進性が感じられるようになりました。スズキはLEDの球がそのまま発光するリヤコンビランプが多かったのですが、新型ワゴンRではU字にライン発光するテールランプが採用されています。ブレーキランプはこれとは別に上の4つのLEDが点灯し、ブレーキをかけたことが明確にわかるようになっています。 ドアハンドルは、新デザインになりました。まるで高級車のようなデザインのドアハンドルで、しかもメッキなので、旧型よりも大幅に質感アップしています。ただ、鍵穴が安っぽくぽつんとドアについているのがとても残念です。スズキはいままでドアハンドルに埋め込まれていて質感が高かったのに、なぜいまさらこれになってしまったのでしょうか。せっかくドアハンドルがかっこよくなったのに、この安っぽい鍵穴のおかげで台無しな気がするんですが・・・
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写真の車は、スティングレーの中では廉価グレードとなる「L」なので、タイヤサイズは155/65R14となります。ターボモデルの「ハイブリッドT」になると、165/55R15となります。タイヤサイズについては旧型と変わらずで、どのメーカーも横並びになっています。標準タイヤは、エコタイヤであるエナセーブが付いていました。 インテリアは旧型の面影はまったくなく、大きく変わりました。ホンダのN-BOXを強く意識したと思われるようなデザインですが、スズキの軽としては珍しくセンターメーターを採用しています。なぜいまさらセンターメーターなのかという気もしますが、乗ってみて驚くのは、旧型とは比べ物にならない広々感があることで、おそらく、広くなったことをより強調するためにセンターメーターになったのでしょう。また、新型ワゴンRには軽初となるヘッドアップディスプレイも採用されていて、直接メーターを見る頻度を少なくできることから、センターメーターでも問題なしと判断したと思われます。このインパネを写真で見たときは、なんだか安っぽいなと思ったのですが、実車を見てみると意外に質感が高く、幅も奥行きもかなり広くなったように感じ、「これはいい!」と思いました。 メーターの表示は大きくて見やすいです。質感もなかなかで、メーターの下部にある青いラインは、省燃費走行中は緑になり、エネルギー回生中は白に変化します。また、マルチインフォメーションディスプレイには、エネルギーフローなども表示され、先進性が感じられます。 エアコンのデザインも一新されました。軽自動車の場合、各メーカーごとにエアコンパネルのデザインはほぼ共通なのですが、ワゴンRにはまったく新しいものが採用されましたので、今後のスズキ車はこれになっていくものと思われます。風量と温度は左右のレバーで操作し、その他は下に並んだメッキのボタンで操作するという、コンパクトかつ高級感のあるパネルになっています。これもホンダのエアコンパネルを意識したものと思われますが、それよりもさらに高級感があるように感じました。レバー操作というのは、軽自動車ではなかなかないですね。このコンパクトなエアコンパネルにより、今後スズキの軽のインパネデザインも大きく変わっていくでしょう。
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いままでの質感重視のデザインから、直線的で使い勝手の良さを優先したインパネになり、大きくイメージは変わりましたが、実車を見てみると、やっぱり軽自動車はこういうデザインのほうがいいんだなと感じました。この広々感は特筆もので、スライドドアを必要としないならこのサイズでじゅうぶんじゃないかと思えました。エアコンパネルがコンパクトになったことで、軽自動車では難しい助手席の膝周りの余裕も生み出しています。 インパネのドリンクホルダーは、固定式となりました。これまでのように引き出しにしたほうがすっきりするのですが、いちいち開け閉めする手間や部品が増えることによるコスト増などを考えると、むしろこっちのほうが好ましいのかもしれません。形状を見る限り、ペットボトルだけでなく紙パックにも対応しているようです。 ステアリングスイッチの装備は軽でも珍しくなくなりましたが、ここにもレバーを設け操作性を良くしているのは好感が持てます。また、ウインカーは、軽く押さえるだけで3回点滅するレーンチェンジウインカーが採用されています。こういった部分でも他メーカーに追いついてきています。なお、ターボ車にはパドルシフトとクルーズコントロールが装備されます。 助手席側も、質感よりも使い勝手重視のデザインです。そのままティッシュボックスを置くことができるインパネトレイは便利ですが、見た目的にはあまりかっこいいものではありませんね。しかし、あまり質感を追求しても販売台数が伸びなかったことから、このように道具感を重視した車へとイメージチェンジを図ったものと思われます。おそらく、これで離れていくユーザーもいるでしょうけど、本来のワゴンRらしさを取り戻したと受け取る人もいて、結果的には徐々に人気を取り戻していくのではないかと思います。エアコンの吹き出し口がけっこう目立つのですが、スティングレーの場合はブラックパネルと赤いラインで縁取られていて、なかなか高級感はあります。
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グローブボックスの容量は標準的です。新型ワゴンRの唯一の難点といえば、収納が少ないことです。インパネロアボックスなどのすぐに使える大容量の収納が確保されていないため、そこは不満に思うかもしれません。 バニティミラーは標準的な大きさです。照明の設定はなく、夜間の使い勝手は良くありません。 ルームランプは、フロントとリヤにひとつずつで、マップランプはありません。こういった部分にこだわらないのは、スズキの特徴のひとつです。 室内からは、このようにボンネットがわずかに見えますので、車両感覚はつかみやすいです。
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フロントシート旧型と同じくベンチシートです。座り心地は、旧型よりもわずかにサポートがしっかりしたかなと思いますが、軽量化のためにあまり上質なシートにはなっていないように感じます。旧型よりも若干ヒップポイントを下げたということで、自然なポジションになったかなという感じはあります。ただ、リクライニングレバーの位置がかなり後ろになっていて、操作がしにくいのが気になりました。シートの出来に関しては特筆すべきようなことはありませんでしたが、座ったときの広々感は旧型とは別物になっています。 センターアームレストは、旧型よりも幅広になりました。これは室内幅が60mmも拡大した恩恵でしょう。ただ、ちょっと位置が低くなっていて、個人的には旧型のほうがしっくりきました。 アームレストが幅広になったおかげで、アームレストボックスも大容量になっています。収納の少ない新型ワゴンRだけに、これは重宝するかも。 スズキ車のお決まりといえばこれ。助手席の座面を跳ね上げると、取り外し可能なボックスが現れます。取っ手が付いているので持ち運びも可能です。また、この状態からシートバックを前倒しすれば、後席の人が足を投げ出すこともできます。
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新型ワゴンRは、室内長が2450mmとなっていて、これは軽乗用車の中でもダントツです。これは、旧型と比べると実に30cm近く拡大されています。ただ、これは数値上の話であって、インパネの形状や測定方法などによりますので、単純に30cm近く広くなったということにはなりません。後席の足元も驚くほど広くなったという感じはないのですが、前席の広々感が増したことで、後席に乗っていても広くなったという感覚は味わえます。座り心地については、やはりシートアレンジ優先であり、とくに快適ということではなく、ごく普通のレベルです。 リヤシートは左右独立でスライドします。スライド量はこのくらいで、旧型と変わらないくらいです。 ドアトリムの質感は大きく向上しました。旧型は、軽量化のためにペラペラな感じでしたが、新型は高級感があり、ドアアームレストの幅もとても広くなっています。さらに、肘が当たる部分はクロス入りでドアアームレストの幅もさらに広くなっており、すばらしい出来です。軽自動車では、色だけ変えて全面プラスチックというドアトリムも珍しくありませんからね。ドアアームレストは旧型と同様にブラックパネルで質感は高いのですが、ここに艶のあるブラックを使うと手あかや水あかなどが目立つので、個人的にはあまり好ましくないと思います。 リヤドアトリムもフロントと同様の質感に仕上げられています。軽自動車では、リヤドアはフロントよりも簡略化されることが多いのですが、フロントと同様の仕上げになっているのは好印象です。ドリンクホルダーも装備しています。
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新型ワゴンRの注目装備のひとつが、アンブレラホルダーです。要するに傘立てなのですが、濡れたまま収納しても大丈夫なようになっています。先端を差す部分を上から覗いてみると、ちゃんと水が抜けるように処理されていて、さすがだなと思います。室内の広さが限られている軽自動車の場合、濡れた傘を置く場所に困りますから、濡れたままここに立てて収納できるというのはとても便利ですね。ただ、これがリヤドアにあるというのがちょっと厄介で、後席の人が使うには便利なのですが、前席の人が使う場合は、一度リヤドアを開けて収納し、閉めてからフロントドアを開けて乗車するという手順になってしまうので、実用上はあまり使えません。そして、特に傘の置き場に困るのは前席のほうなので、どうせならベンチシートをやめてフロントシートの間に水抜きを設けた傘置き場を設置してはどうかと思います。 荷室の広さは、旧型と同じくらいです。居住空間優先なので広くはないですが、日常の買い物程度なら困らないくらいですね。 リヤシートをスライドさせると、ここまで荷室を広くすることができます。これなら困ることもないでしょう。 リヤシートフォールダウン時の荷室。段差もなく、使い勝手は良さそうです。
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荷室の床下には深さのあるアンダーボックスが設けられました。これだけの容量があると、なにかと重宝しそうです。ただ、白い発泡スチロールで塗装も無しなので、ちょっと安っぽいですね。ライバルのムーヴはちゃんと黒になっています。また、バックドアの内側も鉄板むき出しになっていて、こういった部分は進化していません。 さて、新型ワゴンRを見てみんな気になっているBピラーですが、内側から見るとこんな感じになっています。外から見るとものすごく閉塞感がありそうなんですが、実際に乗ってみるとそうでもありません。むしろ、今まで見えていた窓枠の鉄板部分がうまく隠れることになり、滑らかなラインのおかげもあって、高級感があります。ちょっと軽自動車の後席ではないような感覚で、これは正解だったんじゃないかと思います。このおかげでアンブレラホルダーというユニークな装備もつけることができたわけですし、広い室内空間のおかげもあって、新型ワゴンRの後席はけっこう雰囲気が良いですよ。 ここからは新型ワゴンRの標準車について紹介します。新型ワゴンRの標準車は、グレードによりフロントデザインがまったく異なります。こちらは、中間グレードの「ハイブリッドFX」のものです。こちらが従来のワゴンRのイメージに一番近いデザインじゃないでしょうか。 スティングレーはボディカラーが6色しかないのですが、標準車のFXとFAには全10色が用意されています。
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エアロパーツを装備していないので、全体的におとなしい感じです。 新型ワゴンRはマイルドハイブリッドの採用により33.4km/lというハイトワゴントップの燃費を誇りますが、廉価グレードのFAは対象外で、このFXグレード以上がハイブリッドになります。 エアロパーツがないと、より初代ワゴンRに近いイメージになりますね。FXの価格は117万円からで、ハイブリッドカーということを考えるとかなり安いです。 FXは装備はあまり充実しておらず、燃費スペシャルといった感じのグレードになります。ヘッドライトもハロゲンランプとなりますが、約12万円高のセーフティパッケージを付けるとハイビームアシストは付きます。
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リヤコンビランプはスティングレーとは違うデザインで、ライン発光ではなくLEDの球がそのまま光るタイプです。 標準車はドアハンドルがボディ同色になります。FXにはキーフリーシステムは付いておらず、普通のキーレスのみの設定になりますが、セーフティパッケージを付けることでキーフリーシステムも装備されます。自動ブレーキなどの安全装備が充実することを考えれば、セーフティパッケージ付きのほうがお買い得と言えます。 インパネのデザインは、スティングレーと同じです。ただし、FXはエアコン吹き出し口の周りのパネルがブラックではなくホワイトになります。 新型ワゴンRはインテリアカラーがグレードにより異なり、スティングレーと標準車のFZはブラックインテリアで、廉価グレードのFAはベージュインテリアになりますが、FXのみ、ベージュインテリアとブラックインテリアが選択可能になっています。
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こちらがベージュインテリアです。室内がかなり明るくなります。 シートはスティングレーとは形状が異なり、ふんわり包み込む感じになっています。 アームレストは収納無しになります。 リヤシートも形状が異なり、やさしい感じのデザインになっています。
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ドアアームレストは形状はスティングレーと同じですが、クロス入りではなく全面一色なので、質感は劣ります。 リヤシートも全面一色になり質感は低くなりますが、アンブレラホルダーはちゃんと装備されています。 こちらは、おそらくメーカーオプションのCDプレーヤーです。ナビスペースが目立つ位置にあるので、そこにこのCDプレーヤーはさすがに違和感があります。 廉価グレードのFAを除いてオートエアコンが標準装備になっていて、ベージュインテリアの場合はこんな感じになります。
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ベージュインテリアのシートです。とても明るいベージュです。 標準車のハイブリッドFZのみ、専用のフロントマスクが与えられています。今までになかった二段ヘッドライトが斬新で、エアロバンパーの効果もあり、なかなか迫力があります。 サイドにもエアロパーツが付きます。 ホイールベースが2460mmになり、フロントドアガラスが大きくなったことや、リヤクオーターガラスが新設されて後ろギリギリまでグラスエリアが延びたことで、室内空間がかなり拡大したことが外からもわかりやすくなっています。
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リヤもエアロバンパーになっています。 左右が高くなったルーフスポイラーとより低重心に見せるエアロバンパーの効果で、旧型よりも大きく見えます。 二段のヘッドライトは、下段がLEDのロービームで、上段がハロゲンのハイビームとポジション球、その横にウインカーという配置になっています。セーフティパッケージ装着車はハイビームアシスト付きです。 自動ブレーキは、これまでのレーダーブレーキサポートやデュアルカメラブレーキサポートから、新たにデュアルセンサーブレーキサポートへ進化しました。フロントガラス上部に単眼カメラとレーザーレーダーのセンサーをまとめたシステムで、人も検知し、100km/h(対人は60km/h)まで対応可能な自動ブレーキやふらつき検知機能などを搭載した高機能なシステムになっています。
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新型ワゴンRの注目装備のひとつ、ヘッドアップディスプレイです。これは、ダッシュボード上に現れるクリアパネルにスピードやナビの情報などを映し出すもので、前を向いたままで自然に情報を読み取ることができるというものです。もちろん、軽自動車では初で、普通車でもまだ採用している車は少ない先進装備です。写真では遠近感がわかりにくいですが、実際には文字がパネルよりもずっと奥に表示されているように見えます。これは軽自動車らしからぬ高級感が味わえますし、これがあるおかげでセンターメーターにあまり視線をやらなくて済むので、安全性の面でも好ましい装備と言えます。セーフティパッケージ装着車にセットで装備され、各種警報もこのディスプレイに表示されますので便利です。エンジンをスタートするとゆっくりクリアパネルが現れ、エンジンをオフにするとゆっくり格納される姿は、ちょっと感動ものです。 ヘッドアップディスプレイは、普段は左上のようにすっきり格納されていて、エンジンをスタートすると矢印のように徐々にクリアパネルが出てきます。このページの下部から電動で動く様子の動画も見ることができますので、ぜひこの高級感を味わってみてください。 セーフティパッケージ装着車には、このようにたくさんのスイッチが付きます。各種システムのON/OFFのほか、ヘッドアップディスプレイの明るさや表示位置の調整などもここのスイッチで行えます。ディスプレイを手動で展開/格納することも可能です。 スズキは全方位モニターの装備に積極的なメーカーで、新しい車種にはほとんど全方位モニターがオプション設定されています。8インチの大画面に、トップビューとバックモニターの映像を同時に表示するので、車庫入れがとても簡単に安全に行えます。また、右上にあるカメラマークのボタンを押すと、フロントビューや、左サイドビュー+フロントビューといった画面に切り替えもできますので、狭い道でも安心して運転することができます。これはうれしいですね。※フロントビューとリヤビューは、シフトポジションにより切り替わります。
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こちらが、フロントビュー+左サイドビューに切り替えた状態です。これなら、安心して路肩ギリギリに寄せることもできますね。
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⇒ヘッドアップディスプレイが電動で動く様子の動画
いかがでしたか?
大きく変わってしまったデザインに拒否反応を起こしてしまう人もいるかもしれませんが、実はけっこう「ワゴンRらしさ」を取り戻していることがわかっていただけたのではないでしょうか。
私自身、写真で見たときと実車を見たときの印象がずいぶん違いましたので、気になる人はぜひ一度実車を見てみてください。
最近販売不振が続いていたスズキだけに、新型ワゴンRはかなり本腰を入れて開発してきたという印象を受けました。
試乗レポート⇒新型ワゴンRマイルドハイブリッド試乗レポート
ワゴンR(MH55S)の全国の中古車相場と在庫状況
全国中古車在庫一覧から最新の相場をご確認ください。
ワゴンR(MH55S)の全国中古車一覧
ワゴンR(MH55S)の新品・中古パーツ
ワゴンR(MH55S)の買取相場
軽自動車は、中古車市場では高値安定で推移していますので、買い取り額も高い傾向があります。
買取相場は、車種や車の状態などによって違ってきますので、売却や下取りを検討している人は、事前にこちらで適正な買取相場を調べておくことをおすすめします。
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