SUBARU PLEO RS
装備に関しては、かなり良くなっています。 今までは、走りのRSか充実装備のRMかを選択しなければいけなかったのですが、今回からは走り+充実装備のRSというまさに最高峰のグレードになりましたから、多少価格は上がっていますが、迷わずに買えるようになったのはいいと思います。
インパネのデザイン自体は変わっていませんが、まず、ADDZESTのCD+MDオーディオがつきました。 私が聴いた限りではあまり音が良くなかったようですが、音質の調整が良くなかったのかもしれません。 しかし、今やCD・MDは必須ですよね。 2DINタイプで質感も向上しました。 あまり派手なオーディオではないので、インテリアによく馴染んでます。
また、助手席エアバッグがやっと標準装備になりました。 安全性には気を使っているスバルさんなのに、なぜ今まで標準装備しなかったのかはちょっと疑問です。
エアコンもオートになり快適な上、スイッチ類がプッシュ式で質感が高くなりました。 最近はダイヤル式のスイッチが多いのですが、ボタンプッシュ式の方が見た目には数段かっこいいですね。
これはいいです。 オーバーヘッドコンソールというそうですが、いわゆるサングラスホルダー(BOX)ですね。 それだけならついている車もありますが、マップランプもセットになっていてしかも標準装備というのは珍しいです。 デザインも安っぽくなく、全体の質感向上に一役かっています。 軽ではルームランプがバックミラー部に一つだけというケースが多いのですが、これだと後部座席の足元や座面などが見えにくく使いづらいですよね。 このプレオのように、中央ににルームランプがあって、マップランプが別についているというのが一番使いやすいです。 やっぱり気が利いてます。
今回は試乗もできましたので、走りについても触れておきましょう。 まずいいのは、この7速スポーツシフト。 他にもダイハツのムーブがステアマチックを採用していますが、4速なのでギア選択の自由度が低く本領を発揮できません。 それに比べてプレオは7速。 山道でも常に最適なギアで走ることができ、非常に楽しいです。 ATであっても、MT同様ブレーキを使わずにエンジンブレーキで細かいスピード調整ができてしまいます。 ブレーキも長持ちしそうです。(ブレーキはなんと贅沢にも4輪ディスクブレーキ!)
エンジンに関しては言うことないです。 4気筒DOHC16バルブにスーパーチャージャー付きという贅沢な珍しいエンジンですが、非常に扱いやすくなっていて、運転があまり得意でない人でも安心して運転できます。
振動が少なく、静粛性も高いなめらかなエンジンは、とても軽に乗っているとは思えないほどです。 エンジンの特性も、低速から太いトルクが感じられ、まるで大排気量の車に乗っているような感覚になります。 しかし、それでいて、いざスポーツ走行になるとよく回り、まったくストレスを感じません。 現在のところでは最高のエンジンだと思います。 燃費はあまり良くないようですが、その他のメリットの代償と思えば納得です。
このプレオRSは本当にいい車で、もっと爆発的に売れていいと思うのですが、やはり全体にマジメで地味な雰囲気が漂っていて、なかなか試乗してみようという気にならないですよね。 たぶん、一度試乗すればほとんどの人がその乗り心地に満足すると思うのですが、その気にさせるテクニックというのが足りないですよね。 もったいないです。
プレオは、街乗りもワインディングもこなせる足回り、老若男女すべてに使いやすいパッケージングなど魅力たっぷりの車です。 まだ試乗されたことがないという方は、一度乗ってみられることをお勧めします。 軽選びの基準が変わるかもしれませんよ。
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