HONDA　バモス

　インパネも、マイナーチェンジによっていかにもトラック系というデザインから乗用車らしい質の高いデザインに変更されました。
　センターから助手席側まで延びるブラックメタリックパネルはクールでスポーティな印象を与えています。
　また、Ｌおよびターボではこのパネルがウッド調となり、一味違った落ち着きを演出します。
　両席エアバッグは全車標準装備で、Ｓパッケージにはエアバッグ内蔵でありながらスポーティなデザインの３本スポークステアリングがついています。
　全体的に開放感よりも包まれ感を重視したデザインですが、頭上空間（特に横方向）の余裕はかなりあるので、軽に乗っているという感じはしません。

　メーターはホワイトパネルにレッドの指針で、１ＢＯＸとは思えないスポーティな印象です。
　TURBOの文字もかっこいいですね。
　トリップメーターも液晶タイプとなっていて視認性・利便性、そして質感も高いです。
　盤面にはチェッカーパターンが入っていてレーシーな雰囲気も味わえるところはホンダらしいですね。
　Ｓパッケージなしでは全面ブラックパネルになってしまいますので、やはりＳパッケージはつけたいところです。

　センターパネル部にもこだわりがあります。
　Ｓパッケージはメーターの盤面の色に合わせてエアコンのスイッチ類のパネルにもホワイトを使っています。
　ここまでやっている車は珍しいですね。
　オーディオはＣＤプレーヤーが標準装備され、なんとツィーターまでついているのです。
　静粛性の高さも手伝ってさぞ良い音を聴かせてくれるだろうと期待したのですが、リアスピーカーがないこと（１ＢＯＸだから仕方ないけど）やツィーターの位置が今一歩ということが影響してか、驚くほどではなかったですね。
　でも、くっきりとした音を望む人にとっては、最初からツィーター付きというのは嬉しいものです。
　センターパネルが少し上を向いていて、ドライバーを包み込むような印象を与えているのがいい感じです。

　グローブボックスは深さもあり平坦なので使いやすそうです。
　また、グローブボックスの下にもう一段収納スペースがあり、使い勝手は良さそうです。
　オーディオ部やハンドルの脇にも大き目のポケットがあるので、収納に関してはほとんど困らないと思います。
　凹凸のないスッキリしたインパネが好印象ですね。
　非常に余裕がある頭上空間に比べて、足元のスペースは若干狭くなります。
　これは、ギリギリまで前方に押し出したフロントタイヤのタイヤハウスがちょうど足元にくるためで、安全性や安定性の確保から仕方ないことなのですが、慣れるまでは乗降時にちょっと邪魔に思えるかもしれません。

　カップホルダーはなぜか３人分用意されています。
　まあ、一つは小物入れに使うんでしょうけど、その位置が問題です。
　シフトレバーの向こう側の床に近い部分にあります。
　これでは、かなりかがまないと使えず、飲み物を飲むのがおっくうになりますね。（一応、日が当たりにくいというメリットはありますが・・・）
　で、さすがに運転席はこれでは危険もあるということで、ハンドル脇の手の届くところに折りたたみ式のカップホルダーをつけていて、この位置ならエアコンの風での保温・保冷も可能です。
　助手席の人がちょっとかわいそうかなあ。
　シフトはフロアシフトとなりますので、ウォークスルーはできません。

　シートなども気になりますね。チェックしてみましょう。