取材日:2002/1/12
DAIHATSU テリオスルキア
クロカン(SUV)の中では唯一の5ドアで人気の高いテリオスキッドに、新グレードのルキアが誕生しました。 迫力のボディからスマート&エレガントまで好みに合わせて選べるようになったこの車を、早速チェックしてみましょう。 試乗レポを追加しました!試乗レポのみをご覧になる方は5ページ目へどうぞ。
※ここで紹介している「ルキア」は、2003年8月のマイナーチェンジで廃止となりましたが、基本部分はテリオスキッドと共通です。
ルキアのフロントフェイスは、他のグレードとはかなりイメージが違います。 ライトとグリルをそれぞれ大型化しバンパーデザインをすっきりさせたことで、存在感をもたせながら大人しい雰囲気になっています。 クロカンというよりは高級セダンを思わせるような印象ですね。 ランプ類も1箇所に集中していて、新しさも感じます。
それにしてもこの車、本当に大きく見えるんですよね。 このようにナンバーをつけていない状態では、軽だと言っても信じない人もいるでしょう。 本当に立派です。
エアロパーツのついたカスタムシリーズはかなり威圧感がありますが、こちらのルキアは優しく大人しい感じで、いかにも女性に好まれそうな雰囲気です。 他のグレードにはサイドアンダーミラーというサイドミラーでは見えにくい左下部を確認するミラーがついていますが、このルキア(2WD)には装備されません。 フロントフェンダーの上にニョキッと生えた格好がいかにもゴツイ感じがするのでつけなかったのでしょう。 おかげで本当にクロカンらしくないですね。
横から見ると、キャビンが短く、ボンネットが長いスタイルであるのがわかります。 しかし、クロカン特有の水平に伸びたボンネットではなく、また、5ドアであることなどから多少セダン的な雰囲気も持ち合わせています。 このあたりがクロカンの中ではよく売れている理由の一つでしょう。 デザイン面ではちょっと不恰好な気もしますけど。
また、このルキアはよりセダンライクな味付けをするために専用装備も採用されています。 まず、サスペンションはルキア専用のものとなり、他グレードに対して全高が45mmも低くなっています。 これによって、全高は1630mmとなっていて、同社のミニバンタイプであるムーヴよりも低くなっています。 床面の位置が高いので乗り降りは多少しにくいですが、それでも他グレードよりは乗りやすくなっています。 メインターゲットは女性や街乗り重視のユーザーであることが明確に伝わってきますね。
タイヤサイズが185/65R15という舗装路重視の専用サイズになっていて、他グレードよりも外径が若干小さくなっているため、ホイールアーチモールというタイヤとフェンダー内側の隙間を少なくするパーツをつけてあります。 なかなか細かいですね、これによってよりセダン感覚も得られています。 それにしてもこんなタイヤサイズ、軽じゃないよなあ。
リアビューもルキアは特別です。 テリオスキッドの特徴でもあるバックドアのスペアタイヤがありません。 その代わりにナンバープレートがバックドアについていて、何度も繰り返しますが、セダン的な雰囲気を演出しています。 セダンというよりは、トヨタのミニバン(旧型ノアなど)のようにも見えますね。 もちろんバンパーも専用のものとなっています。 とてもクロカンベースとは思えないほど上品な雰囲気を感じます。
それにしてもタイヤが太い! 185だなんて、1600ccクラスと同じじゃないですか。 タイヤの話題が出たところで一つ疑問が・・・。 なくなったスペアタイヤはどこに行ったのでしょう。 実は、この車にはスペアタイヤがないのです。 じゃあ、パンクしたらどうするの!?と思いますよね。 この車では、スペアタイヤの代わりにパンク修理セットが装備されるのです。 後で写真と共に触れることにしましょう。
それでは、次のページで外装パーツをチェックしていきます。
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