DAIHATSU テリオスルキア
フロントシートはショルダー部をワイドにしたスポーツシートのような形をしていますが、実際にはわりと平面でサポート性重視というわけでもありません。 ホールド感はそこそこで、座り心地は硬すぎず柔らかすぎずといったところです。 しかし、クッション厚が少々足りない気がします。 空間的な余裕があまりないこともあって、ゆったりできるという雰囲気ではありません。 やはりこの車はドライバーズカーですね。
リアシートの居住性ははっきり言って、期待してはいけません。 膝回り、頭上空間、シートバックの高さなど、大人が乗るには不充分なレベルです。 もっとも、クロカンタイプはみんなこのレベルですから、この車だけが特別というわけではありません。 むしろ、5ドアであることで、乗降性では他のクロカンよりも勝っています。 座り心地は硬くはないですが、膝が完全にシートから浮いてしまうので、長距離だと腰が痛くなってしまいそうです。 リアシートは子供用か緊急用と考えた方が良いでしょう。
リアシートに座ってみておもしろいものを見つけました。 これだけ後席の居住性を犠牲にしている車なのに、軽では珍しく後席用の灰皿が装備されているんです。 しかし、とても小さくて位置も床に近く使いにくいうえに、回転式なのはいいのですが取り外しがしづらく、実際にはほとんど使えないように感じました。 これって、本当に必要だったんでしょうか。 携帯用の灰皿でも準備してくれた方が役に立ったような気もしますが・・・。
これは、ルキア専用装備である運転席センターアームレストです。 大きさはあまり大きくないですが、やはり欲しい装備の一つです。 できれば全グレードに採用して欲しかったですね。 ちょっと珍しいのは、カップホルダー付きになっているということ。 後端のフタを開けるとカップホルダーとして使えるようになっていてなかなかのアイデアものだと思いますが、問題なのはその位置。 ドライバーが使うにはちょっと後ろ過ぎますし、後席の人が使うにはちょっと問題が・・・。 後席の人がカップホルダーを使っていて、ドライバーがそれに気付かず(あるいは自分で使っているのを忘れて)アームレストをたたんでしまったら大変なことになります。 ドライバーからは見えにくい位置なので、気をつけた方がいいと思いますよ。
天井はビニール性で質感が低いものです。 色が暗く圧迫感があり、ルームランプの形や質感も安っぽいものです。 最近は改善されつつありますが、まだまだダイハツ車はこのあたりが他メーカーに遅れている気がしますね。 空間的な余裕がないだけに、せめて色だけでも明るくして心理的な圧迫感を抑える工夫をして欲しかったと思います。
まだまだ続きます。
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