カーチェック

SUBARU R1

インパネ インパネのデザインは基本的に「R2」と共通ですが、色使いや細部のデザインが変更されて、スペシャリティ感覚あふれる雰囲気となっています。
 まず目を引くのは、オーディオまで一体化されたデザインのレッドパネル。
 赤と黒のコントラストは鮮やかで、他にはあまり見ないので、とても新鮮です。
 インパネシフトの採用により、シフトレバーの操作感はとてもよく、ハンドルから自然に手を下ろして操作できます。
 ただ、ステアリングホイールのデザインが「R2」と同じくちょっと貧弱なのが残念。
 これだけ質感にこだわるのなら、グリップも太く、スポーティで高級感のあるデザインにしてほしかったです。
 フロントウィンドウの傾斜は「R2」とほぼ同じですが、フロントピラーなどのトリムの形状が若干違うため、少し傾斜がきつくなったような感じがしました。
 しかし、窮屈な感じはなく、前席の居住性に関しては「R2」と同程度という感じでした。
 フロントウィンドウの下部が遠くまで伸びていてガラスの面積は大きいので、視界はとてもよいですよ。
 「R2」は落ち着きのあるインテリアが特徴ですが、「R1」はどこか刺激的な印象がありますね。

メーター このスピードメーターは、「R1」の最大のウリの一つです。
 エレクトロルミネセントメーターという難しい名前なのですが、要は自発光式メーターなのです。
 普段は暗い状態ですが、キーをONにすると指針や目盛りがくっきりと浮き上がるというもので、昼間でも視認性が良く、高級感も味わえます。
 実はスズキの「MRワゴン」が軽で初めてこれを採用したのですが、コストダウンのためかその後廃止してしまったので、現時点では軽で唯一の存在ということになります。
 最初に赤い指針が点灯し、それが一度振り切れた後、遅れて白い目盛りが点灯するという演出もなかなか良いですよ。

センターパネル センターパネル部は基本的に「R2」と同じデザインとなっているわけですが、オーディオがCDプレーヤー+2スピーカーというのは残念。
 これだけデザインにこだわりを持った車なら、音にも当然こだわりたくなるもの。
 オプションでCD/MDプレーヤー+ウーファー付5スピーカーオーディオも選べますが、その場合はオーディオのデザインが変わってしまい、せっかくのデザインが犠牲になってしまいます。
 安さがウリの実用車ではありませんから、オーディオは標準で音の良いものをつけて欲しかったですね。
 また、レッド塗装のオーディオパネルですが、一部のボタンなどはシルバー塗装となっていて、このセンスは賛否両論ありそうです。
 全面シルバーで統一された「R2」のほうが上質感があるように思います。
 夜間のイルミネーションはオレンジなのですが、どうせならメーターと同じホワイトに統一してほしかったです。
 エアコンはマニュアルエアコンのみの設定で、これも少し残念。
 「R2」にはオートエアコンも設定しているのですから、オプションでもいいのでオートエアコンを用意してほしかったです。
 エアコン操作パネルのデザインはなかなかきれいに処理されていますね。
 インパネシフトは、残念ながらマニュアルモードは用意されていません。
 スーパーチャージャーエンジンの設定がないので相性の問題などもあり採用されなかったのでしょうけど、せっかくインパネシフトを採用したのなら、手元で意のままにシフトチェンジできるスポーツシフトはぜひ設定して欲しかったところですね。

センターコンソール センターコンソールには、おそらくほとんど使われないであろう後席用カップホルダーが2人分備わっています。
 実際には、ここは手帳やCDなどを置く場所として使うことになるでしょう。正直、後席で飲み物を飲んでくつろぐようなスペースはありませんから。
 パッと見では「R2」と同じセンターコンソールに見えますが、実はデザインが違います。
 「R2」ではパーキングブレーキレバーの鉄パイプがむき出しでガッカリしましたが、「R1」ではちゃんと樹脂カバーが付きました。
 また、全体のパーツ数も減らしてより一体感のあるセンターコンソールとなっています。
 質感に関しては良くなっていますが、収納に関しては「R2」と同じくあまり工夫が見られません。
 スペース的にはまだ余裕があるのですが、フロアセンタートレーやオーバーヘッドポケットなどの収納用品はすべてオプションなので、標準ではまとまった収納スペースがないのです。
 センターコンソール部に収納スペースを設けるなど、もう少し使い勝手への配慮が欲しいですね。

フロントドアトリム フロントドアはとても大きく、豪華なイメージです。
 ドアアームレストがとても大きく、全体にゆったりとしたデザインなので、余計に大きく感じます。
 ドアハンドルはシルバー塗装され、デザインもオリジナルで、「R2」とは違ってネジが見えません。
 ドアトリムには布はありませんが、厚みがあり滑らかなデザインやドアアームレストの色分けなどによって、質感はなかなか良いです。
 ドアのグリップ部のくぼみには、黒いシートを敷いてネジが見えないようにしてあります。
 質感についてはこういった細かいところまで気を使ってあるので、インパネデザインは「R2」と同じなのに、ワンランク上の贅沢な雰囲気があるのです。
 「R2」ではドアアームレストが前方に向かって上がっている感じだったのですが、「R1」では前方に向かって下がっていて、より自然な姿勢がとれるのもいいですね。
 「R2」で採用された2重ドアシール構造は、この「R1」にも受け継がれています。
 ドア側とボディ側の開口部全体にゴムシールが付いているので、外からの音や雨水などをしっかり遮断してくれます。
 その効果は「R2」でもはっきりとわかるものでしたが、この「R1」もその効果はしっかりと実感できます。
 また、ドアを閉めるときも「ガチャリ」といい音がしますよ。

 その他の室内装備も見てみましょう。

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