取材日:2002/1/12
DAIHATSU ネイキッドF
異色の存在ながらなかなか人気のあるネイキッドに新顔が登場しましたね。 もともと、「車を道具として自分流に楽しむ」といったコンセプトのネイキッドでしたが、マイナーチェンジによって上品なFシリーズとアクティブなGシリーズという2つの個性から選べるようになりました。 そのあたりも含めて、この車の魅力をチェックしてみましょう。 なお、今回は試乗車がなかったので、試乗できた時点で試乗レポを追加します。
※ここで紹介している「Fシリーズ」はマイナーチェンジで廃止されています。
M/C前を知っている人は、フロントフェイスはすっかり雰囲気が変わったと感じると思います。 角型ライト、メッキグリルやクリアウィンカーなどの採用によって、ネイキッドのイメージに似合わず(?)上品な仕上がりとなっています。 でも、バンパー部のネジ穴はそのままですね。 これはもともと素材感を出す演出やパーツ交換を容易にするために意図的に設けてあるものですが、Fシリーズの上品さにはちょっと似合わない気がしますね。 どうせならバンパーも一体式のものに替えて徹底して上質さを追及したほうが良かったようにも思います。 中途半端にネイキッドらしさが残っているように思えてしまいますね。 コストの問題もあると思いますけど。
すっかり雰囲気が変わってしまったようですが、以前の丸型ライトのモデルもGシリーズという形でちゃんと残ってますので、「前のほうが好きだった」という人も大丈夫ですよ。 写真が用意できませんでしたが、Gシリーズは旧型のグリルとテールランプが変わったくらいですから、旧型ファンの人も違和感がないと思います。
このFシリーズは、20mmのローダウンサスペンションが装備されていて、安定性に加えて落ち着いた雰囲気も演出しています。 なかなか高級な車に見えますよね。 でも、ちょっと気になるのはドアパネルのデザイン。 複雑な凹凸をつけてあって、いまいちすっきりしません。 Gシリーズにはこれが似合うのですが、Fシリーズは何もなくすっきりさせたほうがより上質感があったように思います。 コスト的に無理なんでしょうけど、ちょっと惜しいですね。
サイドビューは、まるで定規を使って書いたかのように直線基調のデザインです。 タイヤとドアハンドル部分のマルがアクセントになってますね。 全高は1530mmで立体駐車場もほとんどOKですし、洗車も楽ですね。 女性にも人気が高いのはそのあたりの理由もあるのでしょう。
ボンネットはそれほど短くはないのですが、フロントウィンドウがあまり傾斜していないので、ルーフが長くキャビンスペースはかなり広いです。 あまり意味はありませんけど、前後のドアパネルがまったく同じ形になっています。 これはかなり珍しいですね。
この車の特徴として、曲面がほとんどないことが挙げられますね。 ルーフにかけての絞りもほとんどないので、ルーフの幅も広いですし、バンパーも大きくガッチリした印象を受けます。 Cピラー(リアウィンドウ両端の支柱部分)が極太なので、とても力強くタフな感じがして安心感があります。 軽だからといって弱々しさはどこにもないですね。 バンパー部の低い位置につけられた反射板も重心を低く見せています。
大きくなったテールランプやデザイン変更されたバンパーのおかげで迫力のあるリアビューになっています。 テールランプの変更はマイナーチェンジの定番ですが、大きさまで変えるというのは珍しいケースです。 大きさを変えるとボディパネルにまで手を加えないといけなくなるのでコストがかかってしまうのですが、この車の場合、テールランプをボディの上からかぶせるようにすることで、ボディに手を加えることなく見た目の大きさを変えています。 ですから、ボディからレンズが飛び出たようになっていますが、この車ならそんなところも許せてしまいます。
全高を抑えて箱型のフォルムをとっているので、幅広の安定感のある車に見えますね。 スモークガラスは全車標準装備となっています。
それでは、次のページで外装パーツを細かくチェックしていきます。
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