DAIHATSU ネイキッドF
インパネは直線基調にマルのアクセントという外装と共通したイメージとなっています。 内外装のイメージを統一するというのは好感が持てますね。 どこを見ても主張がはっきりしているという車は意外に少ないものですからね。 M/C前はフロアシフトを採用していましたが、AT車はコラムシフトに変更されました。 これによってベンチシートが採用され、ウォークスルーも可能になりました。
上級グレードのターボFとGEARはインパネが専用のものとなり、ターボFは木目調パネル、GEARはメタル調パネルの採用で非常に質感の高いものとなっています。 以前は内装の質感やセンスがイマイチといわれていたダイハツですが、最近急にセンスや質感がアップしてきたと思うのは私だけでしょうか。 エアコンのルーバー(吹き出し口)のデザインもM/Cで質の高いものに変更され、ツマミ部分には贅沢にもメッキ処理までしてあります。
メーターは珍しいですね。 メーターフードを設けずに、インパネにそのまま穴を開けてメーターを埋め込んでいます。 夜間照明も盤面が発光する独特なもの。 ホワイトの盤面にレッドの指針で視認性がよくスポーティでもあります。 全車タコメーター付きというのもいいですね。 トリップメーターがデジタルならさらに質感も高くなりますが、この車はアナログでいいのかなと、そんな感じにさせる車なんですよね。
ドアインナーパネルもこの車の特徴です。 鉄板が一部剥き出しになっていますね。 10年ほど前まではこのように鉄板が剥き出しの軽も珍しくありませんでしたが、今ではフルトリム(室内をすべて樹脂や布などで覆っている)が当たり前。 でも、だからこそあえて独自性を出すためにこうなっています。 炎天下での駐車後は触ると熱いというようなデメリットもありますが、マグネットクリップやフックを自由に付け外しできるといったような便利な部分もあるので、こんな車もあっていいですね。 リアと同じドア形状のおかげで、ドアポケットはほとんど使えないほど小さくなってしまってます。
リアドアインナーもフロントとほとんど同じイメージですが、ドアポケットがないのでより鉄板部分が多くなっています。 一つ不満なのが、パワーウィンドウスイッチです。 ダイハツ車はほとんどがリアのスイッチを壁面につけていますが、これは場所をとらないというメリットがある反面、非常に操作しづらいという欠点があります。 軽だからリア席の人の利便性はあまり必要ないということなのかもしれませんが、現在は軽をファーストカーに使っている人も多いわけですから、前席と同様の位置につけてほしいものです。(ニューモデルのMAXでは改善されてますね)
天井は一応布張りで、色もダイハツ車にしては明るめです。 サンバイザーの裏側にはバニティミラーは装備されていませんが、チケットホルダーが3枚分ついていてなかなか使えそうです。 ルームランプの形や質感はそろそろ変えてほしいです。
ルーフのサイド部分に穴が開いているのが見えますね。 実はここにオプションのシステムバーと呼ばれるつっかえ棒をつけることができて、これを利用して天井にいろんなものを吊り下げたり収納したりできるようになっているんです。 なかなか面白いアイデアですよね。 あまり収納スペースが豊富な車ではないのですが、こんな工夫でそのような不満も解消できるようにしています。
次も内装が続きます。
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