NISSAN モコ
インパネはとにかく質感が高いです。 ラウンドしたデザインに明るい色使い、そして大型で操作しやすいセンターパネル。 それに見てください、この足元の広々感。 軽だからどこそこに足が当たるなんてことはぜんぜんありません。 オーディオも見やすい部分にセットされているので、ここにナビをつけても非常に見やすいですね。 MRワゴンにあったXナビパッケージに相当するグレードは無く、ナビなどはオプション扱いとなります。
エアコンのスイッチは最近の軽の主流であるダイヤル式ですが、トップグレードのTでは非常に質感の高い液晶表示付きオートエアコンになります。 このエアコンのフィルターは、カーエアコン初(MRワゴン発売時)のカテキンエアフィルターを使用していて、いつも室内の空気を清浄に保ってくれるスグレモノなのです。 カップホルダーはセンターパネルの最下部に引出し式で一つだけセットされます。 ドライバーはセンターコンソールにあるカップホルダーを使うことになりますが、ここにはペットボトルなどを置くと飲み物がぼんやり光るイルミネーションもオプション設定されています。 最近は軽にもこのようなお遊びオプションが増えてきて、いろいろと楽しめるようになってきましたね。
オーディオはこの車がかなりこだわっている部分です。 最廉価グレード以外にはCD/MD/カセット+6スピーカーが標準となります。 オーディオ自体のデザインもメタル調で高級感がありますし、なんといってもダッシュボード上に見えるツィーター(高音専用のスピーカー)が見るからに音が良さそうです。 前席の人にジャストの位置に角度をつけて設置されていますので、納車されたその日からクリアなサウンドが楽しめます。 シート下に置くサブウーハーもオプション設定されていて、ここまでやればもうオーディオを交換する必要もないでしょう。 実際にラジオを聴いてみましたけど、かなりいい音を出してました。
注目の装備はこれですね。 自発光(盤面発光)式メーターを軽で初めて(MRワゴン発売時)採用しています。 昼間でも発光するので視認性が高くなり、高級感もあります。 写真右下のように、最初は暗くなっていますがキーをONにするとパッと盤面が浮かび上がり、トリップメーター(走行距離計)には「HELLO」の文字が流れます。 これだけでウキウキしてしまいますね。 MRワゴンではブルーに発光しましたが、モコではグリーンに発光して目にも良さそうです。 オーディオの夜間のイルミネーションもグリーンに統一されていて、夜のドライブは雰囲気満点だと思います。
この車にはタコメーター(エンジン回転数計)がありません。 ターボモデルにもないのはちょっとさびしい気もしますが、このコンパクトなメーターパネルには入りきれないのでしょうね。 もっとも、このメーターパネルをコンパクトにしたことで運転席前方の開放感は高まっていますから、こういう選択で良かったのでしょう。 でも、やっぱりあったほうがいいかな。
インテリアのデザインをでは他社を一歩リードするスズキがデザインしているだけあって、ドアトリムの質感の高さは言うことなしです。 まずはこの色、軽自動車では素材の安っぽさを隠すために暗い色を採用することが多いのですが、2000cc以上のクラスのミニバンに使われるような明るい色を採用しています。 これでやっと小型車に肩を並べられるインテリアになりました。 インナードアハンドルも新形状で軽らしくないですし、ドアアームレストも一体成形できれいにまとめてあります。 その位置もちょうどよく、センターアームレストとほぼ同じ高さにそろえてあるので快適です。 スイッチ類のデザインもシンプルでいい感じです。 また、クロスの面積が広い上に、その生地も起毛タイプの高級感のあるものに変更されています。 MRワゴンはこの生地のデザインが不評(?)だったのですが、こちらは無地で肌触りもとても良いです。 毎日触れるところだけに、車の質感に大きく影響しますね。
リアドアトリムもフロントと共通のデザインで、ドアアームレストは使いやすいです。 実はこのリアドアには大きな改良点があって、ドアポケット内にドリンクホルダーを設置しているのです。 ポケット内に小さな仕切りを設けて、ドリンクがはまるように設計されています。 もちろん、ドリンクを置かないときには大きなものも入るようにうまく設計されています。 今までスズキの車はリアのドリンクホルダーの数が足りないものが多かったのですが、開発に当たって日産が注文をつけたのでしょうか。 パワーウィンドウのスイッチもフロントと同様の位置にセットされていて操作しやすいですね。 リアスピーカーがドアについているので、後席の人も心地よく音楽が聴けます。 とにかく、ファーストカーとして使えるように様々な配慮がされていますね。
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