カーチェック

DAIHATSU マックス RS

エンジン エンジンは、4気筒16バルブDOHCインタークーラーターボという高級なもの。
 当然64馬力なわけですが、トルクは10.2kg・m/3200と若干控えめで低回転重視のエンジンです。
 元気の良い3気筒エンジンに対して、扱いやすさを優先したエンジンなわけですね。
 実際の走りでも、ターボのタイムラグがあまり感じられず、モリモリとトルクで押していくという感じで確かに扱いやすいです。
 坂道でも踏めば踏むだけグイグイ登っていくので、スムーズな回転のせいもあってまったく軽に乗っているという気分ではありません
 軽は遅いと思っている人にはぜひ一度体感してほしいエンジンです。

 4気筒エンジンだからさぞ静かなのかと思うと、そうではありません。
 全体的にドーっという低音が響く感じで、不快なレベルではありませんが、プレオの4気筒エンジンと比べると静粛性では劣るようです。
 しかし、そのまま回していっても雑音になることはなく、サウンドを楽しみたい人にはかなり魅力的なエンジンです。
 確かに4気筒だと感じるのは、信号待ちの時。
 まったくといっていいほど振動がなく、これには驚きました。
 余談ですが、ターボが効きだした時に「キーン」という金属音のようなタービンの音がかすかに聞こえるのが最高に良かったです。
 好きな人はぜひ体感してください。

インパネスポーツシフト これはやっぱりいいですね。
 インパネスポーツシフト(ダイハツではアクティブシフトと呼んでます)が軽で実現されるとは思ってもいませんでしたから。
 ゲート式の溝をカチカチっと動かして、D4から右にレバーを倒します。
 すると、メーターパネルに現在のシフトが表示され、あとはレバーを上にカチッと倒せばシフトアップ、下にやればシフトダウンという具合です。
 慣れないとアップダウンがどっちだか迷ってしまいますが、慣れればかなりマニュアル車に近い感覚でスポーツ走行が楽しめます。
 ただし、電子制御式が影響しているのかレスポンスはイマイチです。
 その分、シフトショックは少ないですけどね。
 ムリなシフトチェンジをしようとすると「ピピッ」と怒られてしまうところはトヨタ車のようです。

足回り エンジンとシフトが良くても足が良くなきゃ・・・て思ってますか?
 いいんですよ、これが。それもかなりのレベルで。
 アルミホイールが15インチ(ダイヤカットなので大きく高級に見えます!)なのでタイヤは50扁平(銘柄はポテンザ)という非常に薄いものです。
 これはさぞかし乗り心地が悪いだろうと思っていたら、なんと快適じゃないですか。
 60扁平で乗り心地がいいはずの私のKeiよりもしなやかで、ちょっとショックです。

 それでいて、ワインディングでかなり攻めても路面に食らいついて非常に安定した走りをするんです。
 カーブオフセットスプリングという走りと乗り心地を両立するサスだとカタログには書いてありますが、それが本当であるのを体感することができました。
 最近、軽で本当のスポーツモデルがない!とお嘆きの方は絶対に試乗されることをお勧めします。

ラゲッジルーム 荷室なんかも気になりますね。
 なかなか広いですよ。
 前に紹介したフォールダウンをすれば、かなりの荷物が積めます。(このへんは他車と同じ)
 開口部の高さがあまりないのは、全高を抑えてある代償なのでしょうがないですね。
 ふだん使いで不満を感じることはほとんどないと思いますので、特に気にしなくていいと思います。

天井 最後にちょっとだけ良くなったところを紹介します。
 この天井の処理なんですが、ダイハツ車はビニール(プラスチック?)の天井のものが多くてこれが内装の質感を下げる要因になっていたんですが、マックスはちゃんとフェルト状の素材に変えてくれました。
 消費者の声がやっと届くようになってきたのかなとうれしく思います。
 その他のパーツもそれぞれクオリティを上げており、ダイハツさんの意気込みが感じられました。
 しかし、もっと内装の色を明るくした方がいいと思うのですがなかなかやってくれませんね。
 どうもダイハツ車は内装の色使いが暗いので、デザインで開放感を演出してもなぜか閉塞感を感じるんですよね。
 eKワゴンのように、思いきって明るい色使いにするとずいぶん車内の印象も変わるのですが。
 マイナーチェンジではラグジュアリーグレードだけでもウォーム系の明るい色になることを期待します。

 いかがですか?なんとなく実車を見たような気分になっていただけましたか?
 まだまだ紹介したいところもあるのですが、そろそろ皆さんも読み疲れしているのではないかと思いますので、あとは実車とカタログで研究してみてください。

 私の印象としては、前評判はそれほど高くなかったものの、非常に出来の良い魅力的な車だという感じがしました。
 随所にグループ会社のトヨタの影響を受けていると感じる部分がありましたが、おかげでかなりクオリティが高くなっているようです。
 注目の1台であることは間違いないです。
 機会があればぜひ試乗してみてくださいね。

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