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DAIMLERCHRYSLER スマートK

スマートKフロント  スマートKリア
スマートKサイド  スマートKインパネ

 ついに軽自動車にも外国車が登場しました。
 マイクロ・コンパクト・カー・スマート社(ダイムラー・クライスラー社の100%出資子会社)のスマートKです。
 この特徴のあるスタイル、以前からときどき見かけていた方も多いと思いますが、実はそれらのほとんどは小型車(つまり白ナンバー)登録の車でした。
 エンジンは600ccターボなので軽になりそうですが、幅が35mmオーバーしているために軽登録できなかったのです。
 一部の販売店では、フェンダーとタイヤを軽の規格におさまるよう取り替えて軽登録もできるようにしていたようですが、今回はメーカーが日本向けに幅1470mmで右ハンドルの軽登録専用車を用意したわけです。

 このスタイルはとにかく目立ちます。
 全長は2560mmしかなく、2人乗りです。
 しかし、そのおかげで取りまわしは非常に良く、最小回転半径は4.1mと驚異的数字。
 とにかく、日本車とはまったく違うテイストの車です。

 ボンネットがほとんどないモノフォルムデザイン、大きなタイヤと大きく張り出したフェンダー、微妙なラインで色分けされたツートンカラーボディなどなど、こんな軽は見たことないですね。
 ドアハンドルもすごいところについてますし、ドアをあけると窓枠のないハードトップのボディ。
 ワイパーも左右対向式。
 特徴を挙げればきりがありませんが、これだけ個性が強いのにだれが見ても名前のとおりスマートに見えてしまうのには感心します。

 内装にいたってはもっと個性的で、エアコンの吹き出し口がインパネの上にドーム状に飛び出していたり、灰皿が回転収納式だったりと、あっと驚くものばかり。
 シートは外国車だけあって非常に背が高く、かなり座高の高い私でも頭の上までしっかりサポートしてくれます。
 二人乗りに割り切っただけあって、荷室は充分な広さがあり、通常の買い物で困ることはまずないでしょう。
 デザイン優先のように見えるのに、アシストグリップやドアアームレストの形状も非常に使いやすく設計されているところはさすがです。

 エンジンはなんとあのメルセデスベンツが専用に開発したものです。
 エンジンカバーにはしっかりとMercedes-Benzの文字が輝いていて、これは自慢できちゃいますね。
 最高出力や最大トルクは若干控えめですが、一時的にターボの過給圧を上げる機構を採用したり、各シリンダーに2個のプラグを配置したりと贅沢なエンジンです。
 また、ターボ車でリッター19kmという低燃費も驚異的。
 エンジンも本当にスマートなわけです。(スマートは英語では賢いという意味です)
 ちなみにレイアウトは、あのポルシェなどと同じRR(リアエンジンリアドライブ)です。

 トランスミッションだって、トルクコンバーターを使わないCVT(?)で、ATながら6速マニュアルモード付きで走りも充分楽しめるようになっています。
 メーターパネルには、現在のシフトだけでなくシフトアップ/ダウンのタイミングを知らせるガイドまで表示され、これに従えばより燃費重視の走りをすることができるという親切さ。
 まったく文句のつけようがない仕上がりです。

 安全性だってまったく妥協はありません。
 エアバッグやABSはもちろんのこと、横滑りやスリップを抑えるスタビリティ・コントロールまで標準装備しています。
 すべてに完璧を求めているこの車、さぞお高いのかと思いきや、なんと127万円からという国産車と変わらない(かえって安い?)値段で、だれにでも手が届く価格なのです。
 もう言葉もないです。

 2人乗りという制約さえクリアできるならばかなり売れるでしょうね。
 フェア会場でもかなりの人気を集めていました。
 軽の購入を考えている人にとっては選択の幅が大いに広がってよいことだと思います。

 今年は新型車ラッシュで、どれも今までの軽とはまったく基準が違うものばかりです。
 外国車まで登場して、今後も軽の競争は一段と激化していきそうです。

 カタログ請求や見積りをされる方は、リンク集に掲載している便利サイトをご活用ください。
 また、カーチェックコーナーで詳細に解説してありますので、こちらもぜひご覧ください。

 

  

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