SUZUKI ワゴンR
スズキを代表する軽自動車「ワゴンR」が、フルモデルチェンジしました。
新型ワゴンRは、外観上は旧型とほとんど見分けがつかないくらいの変更ですが、中身は大幅に進化。 特に、燃費性能を大幅に向上させているのが特徴です。
新型も、通常モデルと上級モデルの「スティングレー」があり、通常モデルは本当に旧型とそっくりですが、スティングレーは旧型よりアグレッシブなデザインとなっています。 また、スティングレーは、ヘッドライトの端とフロントグリルの広範囲にLEDイルミネーションを設定するなど、上級感が一段と高まっています。 全体的なサイズはほぼ変更なしですが、ホイールベースを25mm延長し、前後方向の室内空間を拡大。 インテリアも、ほとんど旧型のイメージを引き継いでいて、部分的には旧型のパーツをそのまま使っているところもあって、見た目にはあまりコストをかけていないフルモデルチェンジとなっています。 おそらく、展示車を見ただけでは、何のためのフルモデルチェンジなの?と首をかしげてしまう人もいるでしょう。
しかし、今回のモデルチェンジの目玉は、ずばり燃費性能の向上であり、ほとんどそのためだけのモデルチェンジといっても過言ではない内容となっています。 その燃費は、なんと28.8km/L。 室内の広いワゴンタイプでありながら、「第三のエコカー」として人気の「ミライース」とほとんど互角といえる燃費を実現しているのです。 これには、時速13km以下の早い段階から作動するアイドリングストップ機構や、減速時のエネルギーで発電してバッテリーに貯めるエネチャージ、そしてアイドリングストップ時でも蓄冷材の冷風でエアコンの使用を抑えることができるエコクールなど、軽初となる新技術が貢献しています。 さらに驚くのは、これらの技術をターボ車にも採用することで、26.8km/Lというワゴンタイプのターボ車としては驚異的な低燃費を実現していることです。 パドルシフトも装備するトップモデルなら、広さも走りも燃費もすべてがトップレベルというわけです。 シートアレンジや装備内容などは旧型からほとんど変化がありませんが、メーターのイルミネーションの色が運転状況によって変化したり、運転を終えたときにエコ運転のスコアが表示されたりと、燃費の良さを楽しめる演出も用意されていますので、そういった意味では旧型からの乗り換えでも楽しみはあるかもしれません。
新型でもうひとつ注目すべき点は、徹底した軽量化です。 旧型より大人一人分くらいの軽量化を実現しているので、ターボ無しでもセダンタイプ並みに走りが軽快で、坂道でも重さを感じません。 エンジンやミッションの音も静かで、快適性もかなり高くなっています。 この軽量化は、当然燃費にも好影響があるわけで、これからはワゴンタイプも軽量化競争が始まるのかもしれません。 ワゴンタイプでも走りや燃費を妥協しなくてよくなれば、軽ワゴン人気はますます上昇することになるでしょう。
グレードごとの詳しい装備内容や価格などについては、下部の購入支援ツールからメーカーのWEBカタログや新車見積もりサイトなどでご確認ください。 なお、新型ワゴンRについては、カーチェックにて、豊富な写真と試乗レポートなどを紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
今回のモデルチェンジのポイント
- 軽ワゴンタイプとしては驚異的な28.8km/L(ターボでも26.8km/L)の低燃費を実現
- エネチャージ、停車前アイドリングストップ(時速13kmから)、エコクールなどの軽初の装備と大幅な軽量化を実現
- 内外装のデザインや装備、シートアレンジなどはほぼ旧型そのままといった印象
- スティングレーには、ヘッドライト端とフロントグリルにLEDイルミネーションを採用(ブレーキランプもLED化)
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