TOYOTA ピクシス スペース
※写真は、OEM元の「ムーヴコンテ」のものです。
今まで軽乗用車を作ってこなかったトヨタが、ついに軽乗用車を発売しました。 トヨタの軽は、「ピクシス」というブランドで展開されることとなっていて、その第一弾として発売されることになったのが「ピクシス スペース」です。 この車は、ダイハツの「ムーヴコンテ」のOEM車であり、今後の「ピクシス」シリーズもダイハツからのOEMで発売されることになります。
デザインや機能などは「ムーヴコンテ」とほぼ同じですが、エンブレムがトヨタマークになるのが最大の違いです。 この車は、広い室内と上質でオシャレなシートなどが特徴で、アイドリングストップ装置を装備する低燃費グレードから走りの良いターボグレードまで揃えるなど、全体的にバランスのとれたトールワゴンとしてダイハツのラインナップの中でも比較的人気のある車です。 もちろん、スタイリッシュなカスタムシリーズも設定されています。 これにトヨタマークがつき、また、全国に数多くあるトヨタディーラーで販売するとなれば、かなりの台数が売れると予想されます。 「ピクシス スペース」の価格は112万円からとなっていますが、今後はさらに車種が増えて、より低価格の軽も投入してくるでしょう。 気になるのは、先日発売されたばかりの「ミライース」がトヨタの「ピクシス」シリーズに追加されるかどうかですが、いまのところOEMの予定はないようです。
ベースとなっている「ムーヴコンテ」については、カーチェックコーナーにて豊富な写真で詳しく紹介していますので、気になる方はそちらを参考にしてください。 また、グレードごとの詳しい装備内容や価格などについては、下部の購入支援ツールからメーカーのWEBカタログや新車見積もりサイトなどでご確認ください。
2002年に日産がスズキからのOEMで軽自動車市場に参入してから9年が経ちますが、その間、「なぜトヨタの軽がないの?」というユーザーからの声も少なからず上がってきていたはずです。 トヨタも、以前は軽自動車の拡大に否定的な立場をとっていましたが、もはやユーザーの声を無視できない状況になったと判断したのでしょう。 これで国内の乗用車メーカーすべてが軽を販売することになったわけですが、新車販売における軽自動車の割合は4割を占めると言われており、各メーカーとも軽自動車の開発に本腰を入れ始めています。 ダイハツは超低燃費の「イース」を発売しましたし、ホンダも年内に新型軽自動車を発売する予定です。 また、日産は三菱と共同で軽自動車の開発を進めているなど、どのメーカーも軽自動車のシェア争いに必死です。 そんな中で、普通乗用車でシェアナンバー1のトヨタがついに軽乗用車販売に参戦するわけですから、競争激化は必至です。 ホンダが軽スポーツカーの開発に着手するなど、新たな動きも見え始めている軽自動車市場。 トヨタの参戦で、軽自動車にさらに注目が集まることになりそうですね。
今回の新型車のポイント
- トヨタ初の軽乗用車
- 新ブランド「ピクシス」シリーズの第一弾として登場
- 「ムーヴコンテ」のOEM車だが、エンブレムはトヨタマーク
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