NISSAN モコ
※写真は、OEM元のMRワゴンのものです。
日産の人気の軽「モコ」が、フルモデルチェンジしました。
新型「モコ」は、旧型と同様にスズキの「MRワゴン」のOEM車で、基本的にはそれと同じ車です。 しかし、新型は、フロント周りがほとんどオリジナルデザインとなっていて、今まで以上に「MRワゴン」との違いが強調されています。 ファニーフェイスの「MRワゴン」に対して、「モコ」はカッコカワイイと言えるデザインで、旧型同様にOEM元の「MRワゴン」よりも人気が出そうです。 なお、フロント周りのデザイン以外については、基本的に「MRワゴン」と同じなので、以下は「MRワゴン」の解説をほぼそのまま引用します。
新型の外観は、旧型とはまったく違う箱型デザインとし、短く水平に伸びたボンネットと、長いキャビンスペースが特徴。 また、デザインだけでなく、斬新なタッチパネルオーディオや新エンジンの搭載など、見た目以上に中身が大きく変わったのも新型の特徴です。
新型では、2425mmのロングホイールベースの実現によって室内空間の大幅な拡大が図られ、室内長は「ルークス」よりも長い2120mmを実現。 これは、旧型よりも180mmも長い数値です。 しかし、最小回転半径は旧型とほぼ同じ4.2mで、小回り性能には影響していません。 ボンネットが水平で運転席からよく見えるので、むしろ旧型よりも運転しやすくなったと感じるでしょう。 室内幅は1285mmで、これも「ルークス」よりも5mm広いですが、室内高は1260mmで旧型よりもやや低くなっているので、感覚的な広さはそれほどでもありません。 ただし、後席に座ると、さすがにインパネが遥か遠くに感じます。 全高は1625mmと、旧型より15mm高くなりましたが、室内高は逆に15mm低くなっています。
インパネは、「ラパン」や「ミラココア」に近い印象ですが、適度な開放感と適度な包まれ感を両立した、とても心地よいデザインです。 そのインパネで一番目を引くのが、近未来感のあるタッチパネルオーディオです。 クリアパネルで覆われたオーディオにはハザードスイッチ以外のボタン類がひとつもなく、操作はすべてタッチ&スライドで行います。 カラー液晶パネルとアイコンスイッチで構成されたオーディオパネルは、人気のiPhoneやiPadのような操作感を楽しむことができ、見た目にも高級感があります。 このオーディオにはバックモニターもセットされており、バックが苦手な人にも安心な車となっていますが、外観からはバックカメラの存在がほとんどわからないように工夫されている点なども、ライバルとなる「ミラココア」や「ライフ」などと比較しても優秀です。 さらに、オーディオの脇にはUSBソケットも装備しており、ここに接続したiPodなども、オーディオのタッチ&スライドで操作が可能です。
メカニズム面でも、プラットフォームの一新、ボディの軽量化、新開発エンジンの採用などが実施され、新世代の軽へと進化しています。 エンジンは、スズキが長年使ってきたK6A型から、吸気側のみならず排気側にも可変バルブタイミング機構を採用(軽初)したR06A型へ世代交代を果たし、25.5km/Lという低燃費を実現。 この数値は、アイドリングストップ装置無しの数値としては、新型「ムーヴ」を上回ります。 ターボ車には排気側VVTが採用されていませんが、それでもやはり「ムーヴ」のターボ車を上回る22.5km/Lの数値を実現しています。 これは、エンジンだけの成果ではなく、790kgからという軽量ボディや副変速機付CVTなどによる総合的な成果といえますが、これから新エンジンの採用が他車種にも広がることになるので、今後はこれ以上の燃費を実現したスズキ車が続々と登場することになるでしょう。
グレードごとの詳しい装備内容や価格などについては、下部の購入支援ツールからメーカーのWEBカタログや新車見積もりサイトなどでご確認ください。 なお、OEM元の新型「MRワゴン」については、カーチェックコーナーにて豊富な写真で詳しく紹介していますので、興味のある方はぜひご覧下さい。
今回のモデルチェンジのポイント
- 軽初となるタッチパネルオーディオを採用し、タッチやスライドによる新感覚の操作と近未来的な雰囲気のインテリアを実現
- タッチパネルオーディオにはバックモニターも標準装備
- 新プラットフォームの採用により、2425mmのロングホイールベースと2120mmの室内長を実現
- 新エンジンや軽量ボディの採用などにより、25.5km/Lの低燃費を実現
- MRワゴンと共通の水平基調のボディに、オリジナルデザインのフロント周りを採用
|
|