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DAIHATSU ムーヴ

ムーヴカスタム ムーヴカスタム

インパネ ノーマルムーヴ
※写真はNightsさんから提供いただきました。

 ダイハツのフラッグシップモデルである「ムーヴ」が、フルモデルチェンジしました。

 新型の一番の特徴は、その燃費性能の良さです。
 基本的なメカニズムは従来のものを踏襲しながら、エンジンの改良や車体の軽量化、さらにはアイドリングストップ装置やオルタネーター回生制御の採用などによって、なんと27.0km/Lという驚異の低燃費を実現しているのです。
 旧型比で一気に4km/Lも向上しており、「軽のトールワゴンは室内は広いけど、燃費がイマイチ」なんていう話は、新型「ムーヴ」の登場によって過去の常識となってしまいました。

 外観は、特にノーマルシリーズは一見すると旧型と見分けがつかない人もいるかもしれません。
 今までの「ムーヴ」は、横開きバックドアや縦長のリヤコンビランプなどの特徴はそのまま踏襲しながら、全体のイメージはモデルチェンジのたびに大胆に変更してきましたが、今回のモデルチェンジは珍しく完全なキープコンセプトとなっています。
 その理由としては、この数年でトールワゴンを4車種にまで増やしたため、あえて新しいデザインを提案する必要がなくなったということも挙げられるでしょう。
 しかし、細かく見てみると、ドアハンドルやアルミホイールには新デザインが採用されていますし、LEDストップランプ及び軽初となるLED内蔵ヘッドライトの採用など、新世代の軽であることを実感できる装備が満載されています。

 インテリアも、センターメーターやインパネシフトといった旧型の特徴をそのまま受け継ぎ、インパネデザインそのものも旧型に似ています。
 しかし、こちらも外観同様に、エアコンスイッチ類のデザインが新しくなっていたり、エンジンスタートスイッチが装備されていたりと、細かく見てみれば一世代新しい車であることを感じることができます。

 装備面でも、ドアミラーがオート格納式になっていたり、マルチインフォメーションディスプレイにアイドリングストップ時間が表示できるようになっていたりと、新しい試みが多く見られ、自発光メーター、オートライト、ナノイーディフューザーなど、あらゆる快適装備が用意されています。
 もちろん、旧型に採用されていた6エアバッグやプリクラッシュセーフティシステム&車線逸脱警報機能付レーダークルーズコントロールもメーカーオプション設定されており、トールワゴンタイプが4車種に増えた今でも、やはり「ムーヴ」はフラッグシップモデルとして特別な存在であることを印象づけています。

 ところで、今回のフルモデルチェンジは、今までのモデルチェンジとは異なる点が多くあります。
 デザインが完全なキープコンセプトであることもその一つですが、他にも、ホイールベースの短縮や室内寸法の縮小などが挙げられます。
 ホイールベースは、旧型より35mm短い2455mmになり、室内長も同じく35mm短い2075mmとなっています。
 リヤシートのスライド量や室内高も減りました。
 今までのムーヴは、モデルチェンジのたびにホイールベースを延長し、室内空間を拡大してきましたが、今回はその流れに逆行しているのです。
 これには、他にも室内空間の広さを特徴としている車種を増やしたことで、「ムーヴ」にその役割を負わせる必要がなくなったという理由もあるでしょうし、12年も続いている現行の軽規格ではこれ以上の拡大は限界に近いという理由もあるでしょう。
 また、ユーザー側も、これ以上の広さを望む人は少なく、環境性能やデザイン性などに関心を示す人が多くなっているものと思われ、メーカーもこういった世の中の流れに対応したのではないでしょうか。
 ホイールベースが短くなったことによって最小回転半径も小さくなっていますし、リヤシートには荷室側からスライドを調整できるレバーが新設されていますので、実際に乗り換えたときには、数値の減少といったネガティブな面よりも、それと引き換えに大幅に向上した利便性のほうを実感することが多いでしょう。

 ダイハツは、トヨタへの軽自動車のOEM供給を決定しており、早ければ2011年中にもトヨタのエンブレムを付けた軽自動車が走り出すかもしれません。
 今回のモデルチェンジの大きな方向転換には、そういった事情も絡んでいるのかもしれませんね。

 グレードごとの詳しい装備内容や価格などについては、下部の購入支援ツールからメーカーのWEBカタログや新車見積もりサイトなどでご確認ください。
 なお、新型「ムーヴ」については、カーチェックコーナーにて豊富な写真で詳しく紹介していますので、興味のある方はぜひご覧下さい。

今回のモデルチェンジのポイント

  1. アイドリングストップなどの採用により、最高で27.0/Lという軽トップの低燃費を実現
  2. デザインはキープコンセプトながら、LED内蔵ヘッドライトやナノイーディフューザーなど、新世代の装備を満載
  3. 大容量ラゲッジアンダーボックスを採用し、荷室側からリヤシートのスライド調整ができるレバーを新設するなど、使い勝手を大幅に向上
  4. フロントピラーを細くし、最小回転半径を小さくするなど、運転のしやすさを向上
  5. 6エアバッグやプリクラッシュセーフティシステム付レーダークルーズコントロールなどの先進の安全装備を用意

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