DAIHATSU ムーヴ
高級感のあるインテリアと居住性の高さが特徴の「ムーヴ」が、マイナーチェンジしました。
今回のマイナーチェンジは、内外装共に大幅に手を加え、押し出し感の強くなったフロントマスクとさらに高級感を増したインテリアが特徴です。
「ムーヴカスタム」は、ボンネットからバンパーやフォグランプに至るまで、フロント周りのパーツをすべて一新。 ヘッドライトやフロントグリルを大型化して迫力のあるフロントマスクとし、大幅なイメージチェンジを図っているほか、リヤコンビランプもクリアタイプにするなど、ライバルとなる「ワゴンRスティングレー」を強く意識したエクステリアとなっています。 「RS」以外のグレードはアルミホイールのデザインも変更。 インテリアは、自発光メーターを従来のオレンジからホワイト&ブルーの照明に変更して全車標準装備とするなど、大幅に質感をアップさせているほか、シート表皮を変更し、オーディオパネルにブラックメタリック塗装も採用。 装備面でも、ディスチャージヘッドランプやトップシェイド付フロントガラスを全車に標準装備とするなど充実した内容となっています。
標準仕様の「ムーヴ」は、フロント周りのデザインを変更して高級感をアップさせたほか、リヤコンビランプのデザインも変更して外観をイメージチェンジ。 インテリアも、従来のグレーから明るいベージュ基調に変更し、シルバーガーニッシュやブラック基調のメーターなどを採用する2トーンカラーのインパネによって質感を大幅にアップ。 トップシェイド付フロントガラスや上質なシート表皮などによって、快適性もアップしています。
全体的な変更点としては、グレードによりシートリフターなどのアジャスタブルパックが標準装備となり、オーディオの外部入力端子やエアコンのクリーンエアフィルターなども装備されるなど、快適性がかなりアップしていますが、ステアリングスイッチの廃止やカップホルダーシンボル照明の廃止など、削られた装備も若干あります。 また、一部で不評だった全自動のキーフリーシステムは、他メーカーと同じリクエストスイッチによる操作へと変更になりました。
グレード構成も見直され、カスタムシリーズには、従来の「L」に代わる廉価グレード「S」が設定され、ノーマルシリーズは3グレードに集約されました。 マイナーチェンジによってCVTの採用グレードも広がり、カスタムシリーズは「S」を除く全車、ノーマルシリーズも廉価グレードの「L」を除く全車にCVTが搭載されました。 ボディカラーは、新色のブロンズクリスタルメタリックオパールやハーブグリーンメタリックが採用され、カスタムとノーマルそれぞれ9色ずつのラインナップとなっています。
価格は、「カスタムRS」が、1,570,000円(2WD/CVT)、「Xリミテッド」が、1,275,000円(2WD/CVT)などとなっていて、マイナーチェンジ前よりも全体的に若干価格アップしています。
「ムーヴ」は、軽の人気車としては珍しく4年ごとにきっちりフルモデルチェンジを行っているため、他のライバル車とはモデルチェンジサイクルがずれていますが、そのライバル車たちのフルモデルチェンジに対抗するために、今回のマイナーチェンジはかなり大きな変更内容となっています。 今月末にはホンダの「ゼスト」もフロント周りの迫力を増した大規模なマイナーチェンジを行う予定で、今年は各社のトールワゴンのほとんどがフルもしくはマイナーのモデルチェンジを行い、さらにニューモデルも続々投入されるという異例の年になりました。 軽自動車の購入を検討している人は、これから年度末に向けて各社の新型車をじっくり見比べて準備をしておいたほうが良さそうです。 今度の年度末は、各メーカーが投入した新型車による激しい販売競争が予想され、新しい車を安く買える絶好の機会となるかもしれません。
今回のマイナーチェンジのポイント
- フロント周りを一新して押し出し感の強いフロントマスクを実現(カスタム)
- フロントグリルやバンパーの形状を変更して外観の高級感をアップ(ノーマル)
- ディスチャージヘッドランプやホワイト&ブルー照明の自発光メーターを全車に標準装備(カスタム)
- シルバーガーニッシュ入り2トーンインパネを採用したベージュ基調のインテリアと新シート表皮で大幅質感アップ(ノーマル)
- トップシェイド付フロントガラスを全車に標準装備
- アジャスタブルパックを一部グレードに標準装備
- キーフリーシステムを全自動式からリクエストスイッチ式に変更
- CVTの採用を、廉価グレードを除く全グレードへ拡大
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