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MITSUBISHI トッポ

フロント リア

インパネ クラストップ1430mmの室内高

 三菱の新型3連発の最後を飾る車「トッポ」が発売されました。
 「トッポ」は、一応新型車ですが、実は4年以上前に生産中止となっていた「トッポBJ」をモデルチェンジして復活させたもので、ボディのほとんどを「eK」と「トッポBJ」から流用したユニークな車です。

 外観は、かつて販売されていた「トッポBJ」のボディをそのまま流用し、フロント周りを「eK」から流用するという『裏技』で、コストを抑えながら新鮮さを強調。
 以前の型はミニカをベースに天井を高くした車でしたが、新型は「eK」をベースとして同じ手法(というか同じパーツ)で天井を高くした車というわけです。
 外観はほとんどが流用パーツで構成されますが、フロントグリル、前後バンパー、フロントフェンダー、リヤワイパーの位置などは新たに設計されています。
 全高は、「トッポBJ」とのときよりわずかに低くなり1680mmとなっていますが、それでもトールワゴンタイプでは「タント」や「パレット」に次ぐ高さです。
 この全高のトールワゴンで横開きバックドアを採用しているのはこの車だけで、これはこの車の大きな特徴といえる部分です。
 「eKスポーツ」と共通のプロジェクターヘッドライトは、中間グレード以上にディスチャージヘッドランプを標準装備し、専用エアロパーツやメッキフロントグリルなどによってスタイリッシュに演出した「ローデスト」というグレードも用意されるなど、旧「トッポBJ」よりも車格はずいぶんアップしています。

 インテリアも、基本的に「eK」と旧「トッポBJ」からの流用で、インパネは「eK」、ドアトリムなどは旧「トッポBJ」のパーツをそのまま使っていますが、シートだけは新型「トッポ」のために新開発されたもので、座面脇にドリンクホルダーを備えたベンチシートを採用しています。
 外観からは室内の広さも変わっていないように見えますが、室内寸法は、1900mm×1275mm×1430mmとなっていて、旧型よりもそれぞれ+165mm×+55mm×+10mmと、居住性がかなり向上しています。
 特に、1430mmという室内高は、トールワゴンでトップだった「パレット」を65mmも上回り、驚くほどの頭上空間がこの車の最大の特徴と言えます。
 インパネシフトやセンターメーターなどといった操作系に関しては、「eK」と共通となっています。

 装備面では、UV&ヒートプロテクトガラスをフロントガラスだけでなくフロントドアガラスにまで採用しているほか、消臭天井や脱臭機能付エアフィルターなどを採用することで心地よい室内空間を実現。
 また、先にマイナーチェンジした「eK」などと同様に、運転席限定アンロック機能付キーレス、コンフォートフラッシャー、リバース連動リヤワイパー、ヘッドライトオートカット、セキュリティアラームなどを装備しているのもこの車の特徴。
 「eK」譲りのプチごみ箱やシートバックユーティリティなど、収納の使い勝手のよさも魅力となっています。

 グレード構成は、3AT採用のベースグレード「S」、4AT採用の量販グレード「M」、HIDやハイグレードオーディオ採用の上級グレード「G」、ターボエンジン搭載の「T」、エアロ仕様の「ローデストG」、エアロ仕様+ターボエンジンの「ローデストT」という6種類。
 MT車の設定はありませんが、4WDはすべてのグレードに設定されています。
 エンジンは、3気筒SOHCで、NAが50馬力、ターボが64馬力。
 メカニズムは基本的に「eK」と同じですが、車両重量が若干重くなっているため、燃費は18.8km/L(ターボ車は16.8km/L)(2WD車)と、最近の車としてはあまり良いほうではありません。
 しかし、それでも旧型よりは1割ほど燃費が向上しています。

 価格は、最上級グレードの「ローデストT」で、1,443,750円(2WD)、ベースグレードの「S」で、934,500円(2WD)などとなっています。
 ボディカラーは、イエローやブルーなどを含む全8色(ローデストは4色)。

 「eK」と「パジェロミニ」のマイナーチェンジに続いて「トッポ」の発売と、短期間に3車種の新型を送り出した三菱ですが、この時期に新型を連発したのには、様々な事情があります。
 実は、今年の秋には、すでに発売されている「ムーヴコンテ」に続き、「ワゴンR」や「ライフ」といった各社のトールワゴンタイプの新型が次々に発売される予定で、四角いトールワゴンタイプの車を販売していない三菱はここで何らかの手を打たないと、一気にシェアを落とすことになりかねないのです。
 そこで新型車の発売が急務となったわけですが、トールワゴンタイプの車を一から開発する余裕がなかったため、生産終了した車のパーツをそのまま流用して復活させるという『裏技』に出たわけです。
 さらに、「パジェロミニ」の日産へのOEMも始まることから、そのマイナーチェンジも必要となり、「eK」を含めモデルチェンジの時期を短期間に集中させるこで注目度アップを図っているのです。
 他社の人気車種のフルモデルチェンジに対して、この『裏技』がどのくらい通用するのかは微妙ですが、人気の高いジャンルの車であるだけに、もしこの車が日産にOEMされることになれば、他社にとっても脅威となるかもしれません。
 何はともあれ、三菱車を検討している人にとっては、四角いトールワゴンタイプの車を選択肢に入れられるようになったことはうれしいですね。

 なお、「トッポ」については、カーチェックコーナーで豊富な写真で詳しく紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

今回の新型車のポイント

  1. 「eK」をベースとして、4年以上前に生産終了となった「トッポBJ」を復活させた車
  2. エクステリアもインテリアも、ほとんど「eK」と「トッポBJ」からの流用だが、外装パーツの一部やシートなどは専用設計
  3. トールワゴンタイプでは「タント」や「パレット」に次ぐ全高で、室内高はトールワゴンでダントツトップの1430mm。
  4. 外観シルエットはほとんど旧型と変わらないが、居住空間は大幅に拡大
  5. UV&ヒートプロテクトガラスや運転席限定アンロック機能など、快適性や利便性の高い装備内容
  6. エアロパーツなどを装備した「ローデスト」をラインナップ

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