MITSUBISHI パジェロミニ
オンロードもオフロードもマルチに使えるSUV「パジェロミニ」が、マイナーチェンジしました。
今回のマイナーチェンジは、外観からインテリアまでデザインを一新する大規模なもので、大幅にイメージチェンジが図られています。 外観は、現行型の「パジェロ」のイメージに近くなり、バンパーに独立していたウインカーをヘッドライト内に移動し、ヘッドライトやフロントグリルも「パジェロ」のミニサイズ版といったデザインで、まさに「パジェロミニ」です。 また、リヤ周りも、スペアタイヤをやや中央寄りにし、ナンバーをバンパー下部に移動させたことや、ハイマウントストップランプをガラス内部に収めたことなどによって、すっきりした印象になっています。
インテリアは、インパネを従来の直線基調のものから緩やかな曲線を基調としたデザインに一新して質感を大幅に高めたほか、ドリンクホルダーや助手席アッパーボックスやセンターボックスを新設するなど使い勝手も向上させています。 メーターにシルバーリング付きの3眼タイプが採用され、上級グレードには本革巻きステアリングも採用されたことで、車のグレードがワンランク上がったような印象です。 また、新たにブラウンの内装色を採用し、シート生地もメッシュタイプのものに変更するなど、室内全体の雰囲気も見直されています。 機能面でも、シートベルト警告等やセキュリティアラームの追加、燃費の向上(0.6〜0.2km/L)など細かく改良されています。
グレード構成は、NAエンジン+2WDの「XR」、ターボエンジン+4WDの「ZR」「VR」、ワンセグテレビチューナー内蔵のナビを装備した「ナビエディションXR」と「ナビエディションVR」、そして3ウェイ2トーンカラーなどを採用する最上級グレードの「EXCEED」という6種類で、グレード名も「パジェロ」とイメージを合わせています。
価格は、「XR」で、1,234,800円、「EXCEED」で、1,596,000円などとなっています。 ミッションは、「ZR」と「VR」のみ4ATまたは5MTが選択可能で、その他のグレードはすべて4ATのみとなります。 NAエンジン車は2WDのみの設定で、ターボエンジン車はイージーセレクト4WDのみ。 ボディカラーは、白、銀、黒、青、赤の5色に、オプションでボディ下部をシルバーにした2トーンカラーを3色用意しているほか、ボディ上部もシルバーにした3ウェイ2トーンカラーも3色オプション設定(「EXCEED」は標準装備)されています。
新規格になってから各社ともSUVのフルモデルチェンジに慎重になっている中、今回の「パジェロミニ」のビッグマイナーチェンジは非常にインパクトがあります。 これほど大規模なマイナーチェンジを実施した背景には、この車が日産に「キックス」という名前でOEMされることになったため、大幅に商品力をアップさせる必要があったという理由があります。 また、間もなく復活する「トッポ」と合わせて三菱の軽に対する注目度をアップさせるチャンスでもあるため、大幅なイメージチェンジを図ることで、最近あまり元気のない軽SUV市場での一人勝ちを狙っているものと思われます。 今のところ他メーカーからSUVの新型やフルモデルチェンジの話は出ていないようなので、軽SUVの購入を検討していた人にとっては今回のマイナーチェンジは非常にうれしいニュースではないでしょうか。
今回のマイナーチェンジのポイント
- フロントマスクとリヤ周りを一新して現行型「パジェロ」に近いイメージの外観にグレードアップ
- インパネ、メーター、シート表皮、インテリアカラーなどを一新し、大幅に質感アップ
- カップホルダー、アッパーボックス、センターボックスなどを新設し、使い勝手がアップ
- ワンセグ放送が受信できるナビシステムを装備した「ナビエディション」をラインナップ
- 3ウェイ2トーンカラーやルーフレールなどを装備した最上級グレード「EXCEED」を新設定
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