SUZUKI エブリイワゴン
スズキの1BOX「エブリイワゴン」が、6年ぶりにフルモデルチェンジしました。
外観は、旧型の面影はほとんどなく、直線基調でシャープな印象。 フロントウインドウを立たせて、室内空間を最大限広くとったボクシーなデザインは、ワゴンRの1BOX版といった雰囲気です。 新型は大幅に質感がアップしているのも特徴で、BピラーとCピラーをブラックアウトすることでサイドウィンドウの連続感を強調したり、グリップ式のメッキドアハンドルを採用するなど、軽1BOXのイメージを脱却し、普通車のミニバンに近い雰囲気に仕上がっています。
インテリアは、軽1BOXとしては珍しく、ベージュ基調の落ち着いた雰囲気となっているのが特徴。 グレードによって色使いを変え、2トーンカラーのシートも採用するなど、こだわりのあるインテリアとなっています。 シフトレバーは、左右の移動の邪魔にならないよう全車インパネシフトを採用していて、5MT車でも左右のウォークスルーが可能です。 室内長は旧型よりも26cmも拡大して1980mm、室内幅は3.5cm拡大して1305mm、室内高は5.5cm拡大して1385mm(ハイルーフ)。 ボディサイズはほぼそのままなのに、これだけ居住空間を拡大できたのは驚きです。 リヤシートのスライド量は旧型よりも少し縮小されましたが、後席のヒップポイントからつま先までの距離は軽1BOX中最大ということなので、実際の居住性はかなりアップしているようです。
新型は、快適性が大幅に向上されたのも注目すべき点で、軽1BOX初となる装備も満載です。 一番の注目は、パワースライドドアの採用でしょう。 運転席スイッチ、キーレス、ドアハンドルの3通りの方法で、スライドドアを自動開閉させることができます。 最近はミニバンで採用されることが多くなっていますが、軽では初めての採用となります。 旧型にも採用されていた電動オートステップももちろん装備。 さらに、風量や温度だけでなく、吹き出し口も自動でコントロールするフルオートエアコンを、軽1BOXとしては初めて採用しています。 そのほかにも、バックアイカメラやリヤ席モニターなどのオプションも用意され、まさに「ミニバン」として使える充実した装備内容となっています。(装備はグレードによって異なります)
グレードは、ターボエンジンの「PZターボスペシャル」「PZターボ」「JPターボ」と、NAエンジンの「JP」があり、「PZ」シリーズは標準ルーフのみで、「JP」シリーズは標準ルーフとハイルーフの両方が選べます。 用途に応じてきめ細かく選べる豊富なラインナップも、新型エブリイワゴンの特徴の一つと言えるでしょう。
価格は、最上級グレードの「PZターボスペシャル」で、1,533,000円(2WD/4AT)(消費税込み)、廉価グレードの「JP(標準ルーフ)」で、1,233,750円(2WD/3AT)(消費税込み)などとなっています。 ミッションは、グレードにより4AT、3AT、5MTの3種類が用意され、全グレードで2WDまたは4WDが選べるようになっています。 ボディカラーは、パールまたはメタリック色のみの全7色。
5月に一足先にモデルチェンジしたライバルの「アトレーワゴン」が、軽1BOXらしさを強調したシンプルさを前面に押し出したのに対し、この「エブリイワゴン」は、1クラス上の上級ミニバンのような落ち着きと使い勝手の良さを強調していて、対照的に思えました。 ラインナップも、ターボエンジン+4ATのみという「アトレーワゴン」に対し、「エブリイワゴン」は、エンジン、ミッション、ルーフ形状などを複数用意し、豊富なグレード構成になっています。 ついに新規格第2世代に突入した1BOX対決の、今後の行方が注目されます。
なお、新型エブリイワゴンについては、カーチェックでたくさんの写真を使って詳細を紹介しています。 また、管理人のブログ「車買おうよ」でも紹介しています。
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