SUZUKI　ワゴンＲ　ＦＴ／ＦＸ−Ｓリミテッド

　シンプルなデザインや実用性の高さなどが特徴の「ワゴンＲ」に、特別仕様車が登場しました。

　「ＦＴ−Ｓリミテッド」は、Ｍターボエンジン搭載の「ＦＴ」をベースに、新デザインのフィンタイプフロントグリルとＲＲ用バンパー＆フォグランプの採用で迫力のあるフロントデザインを実現し、サイドやリヤにもエアロパーツを装着。
　また、ブルーリフレクターヘッドランプや１４インチアルミホイールなどを採用し、車高も１０ｍｍダウンすることで走りを意識したスポーティな印象となっています。
　インテリアも、シルバーパネル、メッキドアインナーハンドル、ＣＤ／ＭＤプレーヤー＋６スピーカー、本革巻きステアリングなどを採用することで上質な雰囲気となっています。
　「ＦＸ−Ｓリミテッド」は、ＮＡエンジンの「ＦＸ」をベースとしたもので、特別装備の内容はほぼ同じですが、フロントのデザインが若干異なります（旧ＦＸリミテッドと同様のデザインです）。

　価格は、「ＦＸ−Ｓリミテッド」で、１，０７６，２５０円（２ＷＤ）（消費税込み）など。
　ベース車から６３，０００円（ＦＴ−Ｓリミテッドは８４，０００円）のアップで、買い得感の高い価格設定となっています。
　ボディカラーは、全５色が用意されています。

　なお、「ワゴンＲ」は、特別仕様車の発売に合わせて一部改良も行われ、シート生地を起毛タイプに変更し、ドアトリムのデザインを変更して布張りとするなど、質感や使い勝手も向上しました。

　最近の軽市場は、各社とも上質感や個性的なデザインを競い合う傾向がありますが、そんな中で新型「ワゴンＲ」はあえてシンプルなデザインや造りを売りにした車として登場しました。
　しかし、発売後間もなくして上質感や買い得感の高い特別仕様車を発売し、その後も特別仕様車をメインとして販売しているように感じられます。
　やはり、軽ユーザーも上質感を求める人が増えているということなのでしょう。
　登場からわずか１年強で今回のような一部改良などを行う背景には、ライバルの「ムーヴ」のマイナーチェンジが近いと噂されていることの影響があるように思えます。
　来年は、ますますこの２車の競争が激しくなりそうですね。

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