HONDA LIFE Dunk
エンジンは結構個性的です。 DOHCではなく、あえてSOHCのハイパー12バルブとターボを組み合わせ、パワーこそ64PSですが、トルクは9.5kg・mとライバル車に対して控えめになっています。
ただし、スペックだけでは判断できないのが車のエンジン。 このエンジン、よくできています。 実際に走ってみるとそんなスペックの差は全く気にならないほどよく走ります。 また、静粛性が非常に高いのが特徴。 3気筒でもここまでスムーズにできるのかと感心させられます。 やっぱりホンダのエンジンは最高です。
でも、ATが3速なのはなぜ? おそらく、操る楽しさやエンジン特性との相性を求めると3速の方が・・・ということなのでしょうが、やっぱり4速の方が快適性や燃費の面では有利ですよね。 ま、好みの問題ということですか。 でも、乗り心地はすばらしくよく、普通車のレベルです。(今どき扁平率65のタイヤのおかげもあるかな?)
そうそう、エンジンルームを見てまたまた感心してしまうことがありました。 ボンネットを開けた時に支える棒(何て言うんですかね?)の先に、ちゃんと樹脂カバーがついてるんです。
軽では、鉄剥き出しのものがほとんどで、ボンネットの引っ掛け穴にキズがついてそこから錆びが広がってしまうこともあるんですが、こんな細かい配慮をしてくれるなんて、本当にうれしいです。
装備で目を引いたのは、サンバイザーの裏についているバニティミラーです。 軽の世界では、バニティミラーと言えばちっちゃくて安っぽいミラーに、ペリッとマジックテープでカバーがついているって感じのものが多いのですが、このダンクのミラーは大きくてしっかりしています。
プラスチックのパチッと閉まる立派なカバーがついているし、これだけの大きさがあれば化粧直しもちゃんとできるでしょう。 装備は、ただついているだけではなく、本当に使えるものがついてないと意味無いですからね。
私がライフの中で一番改善してほしいところは、このパワーウィンドウスイッチです。 はっきり言って使いにくいです。なぜドアにつけないのでしょう。
この位置だと、運転中にいちいち手を伸ばさないと操作できない上に、スイッチの形も使いにくいです。 運転席スイッチには照明がついて夜間の操作はしやすくなりましたが、ドアについてればわざわざ照明をつけなくても済んだと思うのですが。 照明をつけたということは、やはり、特に夜間の操作がしにくいというオーナーからの意見が多かったんでしょうね。
最後にラゲッジスペースです。 床が低くて使いやすいし、開口部も広いのでふだん使いにはまったく困らないと思います。 リアシートをフォールダウンすればかなりの長尺物も積めます。 ただ、フォールダウン時にはフロントシートを少し前にしなくてはいけないので、長距離運転などでは疲れがでるかもしれません。
全体的な収納スペースは平凡なので、あまりゴチャゴチャと物を積んでいると意外と散らかってしまいそうです。
どうでしたか?けっこう細かいところまでチェックしましたが、全体的には良くできていると思います。 ただ、キーレスエントリーが赤外線式だったりして、随所にコストダウンの影が見えるのが気になりました。 技術やセンスはすばらしいものを持っているホンダだけに、みんなが「う〜ん」とうなるようなすばらしい軽を発表してほしいです。
新型のザッツではいろいろと改良されていますので、次期型は期待できそうですね。
|