カーチェック

ここでは、毎回1車種をピックアップし、雑誌等ではあまり触れられていない
デザイン、質感、使い勝手にこだわって徹底的にチェックしていきます。

(2006/2〜現行モデル)
取材日:2006/2/24

HONDA ゼスト

[外観デザイン 外装パーツ インパネ周り シート 荷室&試乗レポ]

 低床ミニバンを得意とするホンダならではの新型軽自動車「ゼスト」が発売されました。
 「ゼスト」は、走り、安全性、快適性、使い勝手など、すべてにおいてバランスのとれた「ファミリーズベスト軽」を目指した車ですが、ユニークなアイデアも随所に取り入れられていて、単なる実用車になっていないところが魅力です。
 早速、その魅力を細かく見ていくことにしましょう。
 なお、グレードや年式によって装備内容は異なりますので、購入を検討される際は、必ずカタログ等でご確認ください。

フロントフェイス この車には、「ゼスト」(以下、ノーマルシリーズ)と「ゼスト スポーツ」(以下、スポーツシリーズ)という2種類のシリーズがあります。
 この写真はスポーツシリーズのもので、大型エアロバンパーやハニカムデザインの専用グリルなどが装備されているので迫力があります。
 大型のフォグランプを装備し、バンパー下部にボリュームを持たせることで、どっしりとした印象のフロントフェイスになっていますね。
 しかし、全体的にはあまり個性は無く、新鮮味は感じません。
 新型車にしてはやや地味だなと思ってしまいますが、長く乗るには飽きが来なくて良さそうな感じもしますね。
 スポーツシリーズにはターボ車も用意されていますが、ボディ形状はNA車と同じです。

斜めから 直線基調のデザインで引き締まった印象のフロントサイドビュー。
 デザイン上、eKワゴンなどと同じセミトールワゴンタイプに見えますが、実際のボディサイズは、全長3395mm、全幅1475mm、全高1635mmで、ワゴンRやムーヴなどとほぼ同じサイズです。
 フェンダーやドアの張り出しが大きく、プレスラインがくっきりしていて重心が低く見えるので、トールワゴンという感じがしないですね。
 「室内は広いほうがいいけど腰高に見える車はイヤ」という人には魅力的なデザインではないでしょうか。
 基本的なメカニズムは「ライフ」をベースにしているため、ホイールベースはライフと同じ2420mmです。
 このロングホイールベースも、ワゴンRやムーヴなどよりも低重心に見える要因の一つかもしれませんね。

サイドビュー サイドビューは特徴があります。
 この車は、前席は開放感を重視し、後席は包まれ感を重視するという、ユニークな発想でデザインされています。
 それが最もよくわかるのがサイドウインドウのラインで、ドアパネルとウインドウの境になるウエストラインに段差をつけてあります。
 フロントドアガラスはより大きくして開放感を出し、リヤドアガラスは小さくして包まれ感を出しているわけですね。
 実際に前席に座ってみると、前方や斜め前方の視界がとても良く、このデザインが実際に開放感を高めることになっていると実感できます。
 クォーターウインドウはピラーを露出させないデザインとなっていて、ガラスがそのままリヤまで回り込んでいるところがユニークです。
 スモークガラスは「N」以外に標準装備で、全面UVカットガラスは全車標準装備となっています。

斜め後ろ 斜め後ろから見ると背の高い車であることがわかりやすいですね。
 グレード構成はちょっと複雑で、「ゼスト」には、廉価グレードの「N」、量販グレードの「G」、フルオートエアコンまで標準装備する上級グレードの「W」という3種類があり、「ゼスト スポーツ」には、量販グレードの「G」と上級グレードの「W」という2種類にそれぞれターボとNAの2種類のエンジンが用意されています。
 装備内容はグレードによってかなり細かく違うので、購入の際はよく確認する必要がありますが、「N」以外のグレードはほとんどの装備がメーカーオプションで自由に選択できるようになっているので、その点は親切だと思います。
 ちなみに、最も安い「N」は、1,039,500円からとなっていますが、ドアハンドルが未塗装でホイールキャップも無いなど、装備内容はかなり簡素です。
 ボディカラーは、ライフやバモスなどに使われている既存色が中心ですが、アドミラルグレーメタリックという他の軽には無い色も用意されていて、これがゼストのイメージカラーとなっています。
 ちなみに、写真の車はブラックアメジストパールで、スポーツシリーズの専用色となっています。

リヤビュー リヤビューは背の高いミニバンのような印象で、フロントとはかなりイメージが違います。
 大きなダークシルバーのガーニッシュにエンブレムをすべて取り付けているのがユニークで、ドアハンドルはガーニッシュの中に隠してあります。
 リヤガラスがそのままサイドまで回り込んでいるように見えるデザインも斬新ですね。
 ノーマルシリーズはガーニッシュがボディ同色となり、もう少しすっきりした印象になります。
 マフラーは目立たないように斜め下に向いていますが、それではさびしいという人のためにオプションでスポーツマフラーも用意されています。
 リヤワイパーは全車標準装備です。

 次ページでは、エクステリアのパーツを細かく見ていきます。

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