取材日:2002/2/7
HONDA ザッツ
小型車のミニバンでは相変わらず元気があるホンダですが、軽では最近あまりニュースがありませんでした。 しかし、平成13年10月から続いている軽の新型ラッシュに続いてついに新型車を投入しました。 モーターショーでは「w・i・c」という名前で参考出品されていましたが、その市販モデルがこの「ザッツ」です。 外観のクオリティの高さはそのままに、価格を抑えての登場です。 それでは、さっそくチェックしてみましょう。 試乗レポを5ページ目に追加しました!
フロントマスクは特徴がありますね。 最近は、新しさの演出やライトを明るくするためにヘッドライトを大型化するのが主流ですが、この車は珍しく薄型のヘッドライトを採用しています。 また、ウィンカーからライト、そしてグリルまでクリアレンズで覆っているのも特徴的です。 モーターショーでは一枚ものだったクリアレンズは実用性を考えてか3分割になりましたが、それでも端から端まで伸びた一文字のレンズはどこまでも無表情な感じで、それが軽らしくない上質感や知的な雰囲気を漂わせています。 前に立ってみると、ボンネットが長くそして幅がとても広く感じるので、まるで1500ccくらいのエンジンでも積んでいるかのような風格があります。
斜めから見た時の特徴は、やはりほぼ垂直になったサイドウィンドウでしょう。 1BOXのような形状を取り入れながら、それでもしっかりスタイリッシュに見えるのはさすがミニバンのホンダならではです。 全体的に角をとったデザインなのですが、フェンダーなどサイドのラインだけはエッジを効かせてあり、車全体を引き締めるよう工夫されています。 四角いドアミラーはとても大きく見やすいので、後方視界は良好です。
横から見ると、ルーフがとても長いのがわかると思います。 ボンネットはそれなりに長いのですが、リアをぼほ垂直に立たせてあることと、フロントウィンドウの傾斜が少ないことによって、このようなロングルーフを可能にしています。 これが車内に入るとかなり効いていて、リアシートに座ると本当にルーフが長いのを実感できます。 窓枠をブラックにすることでウィンドウ全体がつながって見え、よりロングキャビンに見えるように工夫されています。 写真で見るとセミトールワゴンに見えますが、全高は1620mmとかなり高いので洗車はちょっと大変ですね。
このアングルだとまるっきり1BOXのようですよね。 しかし、形状が工夫されたリアウィンドウや細部までキレイにまとまったエクステリアのおかげで「家族車」という印象ではないです。 ドアハンドルがボディ面に対してフラットに埋め込まれているので、サイドのラインが非常にスッキリとしていて質が高いです。 サイドウィンドウのあたりは、どことなくステップワゴンやS−MXに似た感じがしますね。
リアビューも特徴があります。 箱型の車は最近多いですが、そのどれにも似ていない独創的なデザインです。 上に向かって少し開き気味になったウィンドウを、黒い樹脂パーツとつなげることで、ウィンドウがそのままルーフに回り込んでいるように見え、未来的な印象があります。 また、テールランプは小さくまとめられ、これもフロント同様に知的なイメージを受けます。 最近いつも書いているように思いますが、本当に軽には見えないですよ。 価格は1,034,000円からとそれなりに安いのに、「安さ」がまったく感じられないのには本当に感心します。
それでは、こだわりの外装パーツを中心に細かく見てみましょう。
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