カーチェック

ここでは、毎回1車種をピックアップし、雑誌等ではあまり触れられていない
デザイン、質感、使い勝手にこだわって徹底的にチェックしていきます。

(2004/12〜モデル)
取材日:2005/1/6

SUBARU R1

 今までにない斬新なデザインの新型車「R2」を発売して注目を集めているスバルから、新ジャンルの新型車「R1」が発売されました。
 名前もフロントマスクも似ているので、単なる「R2」の3ドア版かと思ってしまいますが、実はデザインもコンセプトもまったく違う車。
 いったいどんな車なのか、「R2」との違いを中心に、さっそくチェックしてみましょう。

フロントフェイス フロントのデザインは、航空機の翼をイメージした3分割グリルや縦に大きく切れ込んだヘッドライトなど、「R2」と共通のイメージがあります。
 しかし、よく見てみればメッキパーツが無かったり、中央のグリルがより強調されたデザインとなっていたり、実は「R2」とは違うオリジナルのデザインなのです。
 フロント周りは中央部分がやや前に突き出たようなデザインなので、「R2」よりも立体感がありスポーティな印象です。
 バンパーのデザインなどもよく見れば意外にオーソドックスで、「R2」のフロントデザインには違和感があると思っている人でも、このフロントフェイスなら受け入れられるのではないでしょうか。

斜めから 斜めから見ると、「R2」と同様のワンモーションフォルムであることがわかりますが、リヤが小さくしぼんでいるため、全体的に丸みが増したように感じられます。
 2人乗りのコミューターにも見えるコンパクトなボディは、軽快感だけでなく見慣れない近未来の車という印象も与えます。
 「R2」と比べるとウエストラインの張りが強調されて下半身のボリューム感があるのが特徴で、全高は1cm低いだけなのにずいぶん低重心に見えます。
 前後に伸びるサイドモールも、そのウエストラインを引き立てています。

サイドビュー 「R1」が普通の軽ではないというのが一目でわかるのがこのサイドビューです。
 3ドアというだけでも最近では貴重な存在ですが、これだけリヤを傾斜させて丸くデザインした車というのは、4人乗りの軽では他にありません。
 ルーフも丸く、タイヤも大きく、フロントウィンドウも傾斜が強く、これだけデザインを優先させていながら、全長はあえて3285mmに抑えてあるというのも驚きです。
 最近は軽自動車にも居住性の高さを求める傾向が強いので、4人乗りならば軽自動車枠いっぱいの3395mmの全長とするのが常識。
 まして、これだけ丸いデザインを採用すれば室内空間はかなり犠牲になるわけで、全長を短くするなどということは通常では考えられません。
 しかし、この車はそういった常識にとらわれず、どこから見てもバランスの良いデザインを実現しているのです。
 そういった意味では非常に贅沢な車と言えますし、とても新鮮です。

斜め後ろ リヤサイドビューです。
 両端のフェンダーが後ろに飛び出たデザインの「R2」とは逆に、中央部分が盛り上がったラウンドシェイプデザインとなっているのが特徴で、バックドアとバンパーの段差もほとんどないので、非常に艶やかで美しいリヤビューです。
 デザイン上邪魔な存在のリヤワイパーも、ストレートデザインとしてウィンドウ内に配置することで目立たなくしてあります。
 安易に「R2」と同じ部品を使わないところにこだわりを感じますね。
 ボディカラーは6色とあまり多くはありませんが、「R2」にはないアメジストグレーオパールやチタニウムグレーメタリックといった色が設定され、男性ユーザーを意識したラインナップとなっているようです。

リアビュー リヤビューは、フェンダーのラインこそ「R2」と似ているものの、その他はまったく違う印象です。
 標準でバックドアスポイラーやハイマウントストップランプが装備され、ウィンドウも小さめなのでスポーティな印象。
 ナンバーの位置を低くし、リヤコンビランプも位置を低くして横長になっているので、どっしりと低重心に見えます。
 「R2」と同じく六連星オーナメントがバックドアハンドルを兼ねているので、リヤデザインが非常にすっきりしていますね。
 ボディ、バックドア、バンパーのすべてが段差無くつながっているので、とても美しいリヤビューです。

では、もう少し細かく外装パーツ類を見てみます。

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