(1998/10〜2002/10モデル) 取材日:2001/10/19
DAIHATSU ムーヴ エアロ RS XX
ここでは、2001年10月のマイナーチェンジでムーヴRSシリーズに新たに追加されたDAIHATSU ムーヴ エアロ RS XXを紹介します。
ムーヴRSシリーズは、先進の装備を満載したトップモデルとして徐々に人気を得てきましたが、今回のマイナーチェンジでさらにその魅力に磨きがかかりました。 3種類のグレードともそれぞれに特徴を持たせてあり、性格付けがハッキリしました。
そのへんの説明も織り交ぜながらじっくり紹介していきますから、オーナーの方も興味のある方もぜひ最後まで見てみてください。
なんといっても、このRSシリーズの第一の特徴は、このフロントフェイスでしょう。 ヘッドライトとフォグライトが同じ大きさで縦に並んでいます。 その間に小さな丸型のウィンカーが入って、全部で6つの丸がフロントに集中してます。 これはおもしろいデザインです。
もう1つの特徴は、この大きなグリルに大きな開口部。 なかなかの迫力で、かなり目立つ存在です。 バンパーをライト周りと一体化させたことによって、フロントフェイスが1つの面となって大きく見えます。 しかし、ダイハツの丸型ライトにはいい加減見飽きた感じもあり、あまり新しさは感じられません。
全体的なイメージは悪くないですね。 エアロパーツも派手ではないながらもしっかりとデザインしてありますので、センス良く仕上がっています。 サイドストーンガード(サイドスポイラーのことですね)の後ろの方に穴が開いているように見えますね。 これは本来リアのブレーキに空気を送って冷却効果を期待するものなんですけど、実はダミーなので何の役にも立ちません。 ただ、これがあることによってスポーティなイメージは演出できています。 こういう演出も、意外とオーナーとしてはうれしいものです。
ちょっと気になるのは、サイドミラーです。 大きくて見やすいし、メッキ仕上げで高級感があっていいと思うんですけど、なぜかボディへの取りつけ部分が黒(未塗装)なんですよね。しかも取り付けネジが丸見え。 これはちょっと興ざめというか、「ああ、しょせん軽なんだ」と思ってしまいます。 ライバルのワゴンRなどはきれいにボディ同色でネジも見えないように処理されているのに、これはかなりマイナスです。 毎日ドアを開けるときに必ず目に入る部分ですから、マイナーチェンジでも改善されなかったのは残念です。
斜め後ろか見ると、ウィンドウの面積がとても大きいことがわかります。 これは開放感の向上に一役かっているのですが、外からみるとこの大きなウィンドウのおかげで重厚感が感じられません。 15インチのアルミホイールのおかげで多少どっしりした感じはありますが、縦長のリアコンビランプのせいもあって、デザインに重みがありません。 ただし、ワゴンRのように閉塞的で重たいイメージのデザインはイヤという人にはこちらのほうが合っているかもしれません。 実際、こちらのほうが視界も広くて運転はしやすいです。
リアビューは非常に特徴的です。 リアコンビランプが上から下までまっすぐに伸びていて、その上部をリアスポイラーが結んでいます。 リアガラスは後方が見やすいように中央部が少し下まで下がったデザインになっていて、気が利いています。 リアワイパーのデザインも良く、スッキリした印象です。
バンパーは、カスタムシリーズのものと同じです。 このバンパーはカスタムシリーズのフロントバンパーと共通のイメージでデザインされていますので、RSシリーズでは前後のバランスが崩れているように思います。 リアバンパーも専用にデザインしても良かったのではないかと思いますが、コストの面でやむを得ないのでしょう。 デザイン自体はかっこいいと思いますので、まあいいとしますか。 バックランプがマルチリフレクター式なのはかっこいいです。
リアスポイラーはかなり大きいです。 それに加えて、オプションでこの上にもう1枚スポイラーをかぶせることもできます。 そこまでやるとちょっとやりすぎという気もしますけど、中途半端なものがついているよりはいいですね。 もちろんLEDストップランプ付きですし、デザインもかっこいいです。 でも、洗う時にはちょっと大変そうですね。
次のページで、外装パーツをチェックします。
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