取材日:2002/2/9
SUZUKI ラパン X
オシャレでかわいい待望のスズキの新型車「ラパン」がついに発売されました。 セダンタイプにしては高めの価格設定やレトロ調のデザインから、正直言って発売前はあまり期待していなかったのですが、実際に見て、そして乗ってみると非常に良い車で、思わずそのまま契約してしまいたくなりました。 正式には車名に「アルト」の名前が追加され「アルトラパン」となりアルトの派生車種という位置付けですが、この車がこれからのスズキの軽のスタンダードだというメッセージのように思えます。 細かな配慮がたくさんのこの車、さっそくチェックしていきましょう。(試乗もしてます!)
最近は軽でも重厚感や高級感のあるフロントマスクが多くなっていますが、久々にかわいいと言えるデザインの車ですね。 すでにかなりの人気らしく、特に女性に人気があるというのも納得できます。 しかし、他のレトロ調車種と違い、メッキパーツによる演出は一切なくデザインだけで古さや質の高さを出しているのはさすがスズキです。 長いボンネットは運転のしやすさにも貢献しますし、存在感がありますね。
斜めから見ると窓枠のデザインあたりが古さを感じさせますね。 しかし、ウエストラインより下は余計なラインがなくツルンとしたキレイな面構成になっているので、新しさと古さが共存しているような不思議な感覚です。 下半分にボリュームを持たせることで安心感を感じるデザインとしていますが、オプションのエアロパーツをつければさらに低重心に見えます。 レトロ調の車でエアロパーツが設定されている例は珍しく、「かわいい」と「かっこいい」のどちらの演出も可能にしているところには感心してしまいます。 よくできたデザインです。
ロングボンネットにロングルーフが特徴のサイドビュー。 全高は1505mmとなっているのでもちろん立体OK、そして洗車もらくらくです。 低めの全高と直線基調のデザインが効いていて、軽にありがちな寸詰まり感がなく伸びやかな印象があります。 タイヤがもう少し大きければ1000ccくらいの車に見えますね。 あまり使わない助手席の鍵穴は、防犯やデザインなどの観点から廃止しています。 フルカラードパーツの効果もあってスッキリとセンス良く仕上がっています。
丸くふくらんだヒップラインがかわいい独特のリアサイドビュー。 セダンタイプながらかなりのロングキャビンであることがわかります。 リアウィンドウの素っ気無いデザインがレトロ感を演出してますね。 ウエストラインの上下でまったく違う車に見えてしまうようなデザインがおもしろいです。 写真ではよく見えませんが、マフラーカッターがシンプルで上品なのが気に入りました。
バックドアにも鍵穴はありません。 キーレスが普及した今では、これが当たり前になってくるのでしょう。 キャビンがボディ面よりも内側にオフセットされているので若干ルーフの幅が狭くなっているように見えますが、サイドウィンドウがほぼ垂直になっているので思ったよりもルーフの幅はあります。 X2というグレードでは、ルーフとアルミホイールがホワイト塗装となりよりレトロ感が増します。 おそらくX2の淡いパープル色(ラベンダーメタリック)あたりが人気色になるのではないかと思います。 今回取材した車は他車では主流のパールホワイトでしたが、この車に限ってはちょっと貴重な存在になるかもしれません。 Web上でもパールホワイトの写真をこれだけ見られるのは珍しいのではないでしょうか。 稀少価値あり?
それでは、外装パーツを細かくチェックしてみましょう。
では、エクステリアのパーツをもう少し細かく見てみましょう。
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