取材日:2002/6/2
SUZUKI ジムニー
軽の本格クロカンとして非常に長い歴史と伝統を持つ車、それが、ジムニーです。 狩りの時期になると売れるというほど、本物のクロカンとして広く認知されています。 10年以上前の旧型車に大事に乗っている人も多く、頼れる車なのです。 軽としてはかなり高価なのでなかなか展示車がなかったのですが、今回やっと見つけましたので、早速チェックしてみました。 なお、都合上2つのグレードの違う車の写真を使っていますので、あらかじめご了承くださいね。
大きな丸いヘッドライトが目を見開いているように見えて、なんとも愛嬌のあるフロントフェイスです。 硬派なこの車の印象にちょっと合わないような気もしますが、これでも、マイナーチェンジでフロントグリルなどのデザインを変更して少し精悍な顔つきになったんですよ。 歴代のワイルドなデザインから思うと少しマイルドな印象を受けますが、それでも、堂々とした感じを受けるのはやはり伝統のある車だからでしょうか。 ボンネットの大きなエアインテークが迫力を出してます。
なんといっても一番の特徴はこの長いボンネットでしょう。 クロカンならではの迫力を感じるところで、大きなタイヤのせいもあってとても軽には見えません。(最近こればっかりだなあ・・・) でも本当に、もしナンバーが白ければ、軽だと思う人はいないでしょう。 ボンネットの高さもかなり高いので、立派に見えて、安心感もあります。 外から見ると大きくて扱いにくそうに思えるのですが、実際に乗ってみるとこれがなかなか運転しやすいのです。 これについてはまた後で。
横から見てみます。 ね!ボンネット長いでしょ?タイヤ大きいでしょ?軽に見えないでしょ? 全高は1715mmあって、洗車はけっこう大変ですよ。 この車は、XCという上級グレードのもので、ルーフレールが標準装備されます。(下級グレードのXGはなし) 少し前のRVブームが始まったころには、ルーフレールがついた車が非常に多かった(例えば、旧型のホンダライフのように、乗用車ライクな車にも標準装備されてました)のですが、最近はぜんぜん見かけなくなりましたね。 あってもオプション設定になっている場合がほとんど。 でも、この車はやはり雪道や山道などで本格的に使う人も多いということで、今でも標準装備しているのでしょう。 それにしても、あのブームは何だったのだろう・・・。
斜め後ろから。 いやあ、どこから見ても迫力があります。 基本は旧型から踏襲された箱型のスタイルなんですが、角に丸みをもたせ、リアサイドのウィンドウの形状にもアクセントをつけるなど、街乗りも似合う洗練されたデザインになっていますよね。 でもねえ、ちょっと不満があるんです。 それは、ボディカラーが少ないこと。基本は白、シルバーの2色で、XCのみブルーも選べるようになっていますが、それでも3色だけ。 今どき乗用車で3色だけなんて珍しいですが、ときどき追加される限定車などでは特別色(パールホワイトやブラックなど)が用意されるので、それで許すことにしましょう。でもねぇ。
リアビューは、なんといってもほぼ真ん中に位置している大きなスペアタイヤが目立ちます。 限定車などではタイヤカバーがつきますが、このように剥き出しなのもワイルド感があっていいですね。 ウィンドウの処理やバックドアのヒンジ部分などに古さを感じますが、それもこの車にはお似合いです。 ビルトインで品のよいドアハンドルや左下隅に位置するナンバーなど、デザインにはこだわりを感じます。 デザイン上邪魔になりやすいリアワイパーをスペアタイヤで隠しているアイデアはお見事。 フロントに比べると旧型のイメージが強く残っているリアビューを見ていると、道なき道を果てしなく旅したくなるような気分にさせられます。
では、もう少し細かく外装パーツをチェックしていきましょう。
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