DAIHATSU アトレーワゴン
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ラゲッジスペースは、言うことなしです。 フラットで、奥行きも幅も十分です。 また、バックドアの開口部もリアコンビランプを小型化しているおかげで、十分な幅が確保されています。 ホビオやタウンボックスのように凝ったアレンジが可能なわけではないですが、両サイドには大きめのポケットも装備していますし、一般的な使い方なら不満は感じないでしょう。 エンジンは運転席下にありますので、メンテナンス時に荷物をどける必要はありません。 ただし、やはり自分の体とエンジンが近いので、振動や音がシート下から伝わってくる印象はあります。
リアシートをフォールダウンすれば、このとおり広大な荷室スペースが実現できます。 シートとラゲッジの段差もそれほど大きくないので、大きな家具なども積めそうです。 ただし、一つ気になる点があります。 シートをフォールダウンする手順がちょっと面倒なのです。 ヘッドレストを外し、スライドを矢印に合わせ、シートバックを倒し、足元に押し込むという4段階の作業を左右ともやらなければいけません。 例えば、ヘッドレストを折りたたみ式にするとか、もう少し楽に作業ができるように工夫してほしいですね。 しかし、隅々まで使えるフラットで広大なスペースは何と言っても魅力です。
1BOXならではの完全なフルフラットシートは、このとおり。 ベンチシートを採用しているグレードでは完全に隙間がなくなるので、まさにベッド感覚で使えます。 この点は、他のライバル車よりも一歩リードしています。 シートのクッションも柔らかいので、心地よく眠りにつけそうですね。 天井も高く、各ウィンドウも大きいので、車内が明るくてくつろげます。 1BOXの購入を考えるときに、フルフラットシートの快適性というのは大きな基準になると思いますが、この車はその点でかなりポイントが高いのではないかと思います。 実際に検討されるときには、ぜひその快適性を体感してみられることをお勧めします。
今回は残念ながら試乗車がなかったので、定評のある走りについてお伝えすることができないのが残念なのですが、一応スペックなどについて紹介しておきます。 エンジンは3気筒のみで、53馬力(MT車は50馬力)のDOHCエンジンと、64馬力のDOHCターボエンジンの2種類。 NAエンジンは3ATとの組み合わせになってしまいますが、MT車よりも高回転でパワーが出るようにチューニングされているため、それなりに力強い走りが期待できます。 パワーステアリングは、一般的な電動式ではなく、自然な操作フィールを求めてあえて油圧式を採用しています。 2420mmというロングホイールベースは、バモスと同数値で軽1BOXの中で最長。 しかし、ロングホイールベースでありながら、最小回転半径は4.3mとなっていて、ショートホイールベースのサンバーを除けばクラス最小の小回り性能となっています。 つまり、安定感のある走りが楽しめながら、狭い道での取り回しもラクラクということになります。 また、ダイハツ車には共通してガソリンタンク容量が大きいという利点があるのですが、この車もやはりクラス最大の46Lという大容量を実現しています。 給油の回数が少なくて済むというのは、運転のストレスをかなり軽減してくれます。 この車は、使い勝手ばかりが重視される傾向のある1BOXタイプの中で、ドライバーのこともしっかり考えてある車と言えるのではないでしょうか。
次ページからは、その他のグレードについて、特徴的な部分を中心に紹介します。
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