DAIHATSU タントカスタム
L [外観 インパネ・シート ミラクルオープンドア 収納 荷室その他]
カスタムRS [外観 外装パーツ インパネ周り 収納&試乗レポ]
前ページまでで基本的な部分は紹介してきましたから、ここからはカスタム系について、ノーマル系との違いや上級グレードだけの特徴的な装備などを中心に紹介していきます。 なお、新型「タント」の特徴や魅力をすべて見たい方は、ノーマルシリーズから順番にご覧いただくことをオススメします。
写真の車は、最上級グレードの「カスタムRS」です。 ヘッドライトとフロントグリルが一体化した横長基調のデザインや横長のフォグランプなど、基本的なイメージは旧型のカスタムとあまり変わっていませんが、バンパー開口部のメッキモールがより強調され、フェンダーの膨らみも強調されるなど、全体的に迫力を増しています。 旧型よりも筋肉質な感じのデザインで、前に立って見ると本当に軽であることが信じられないくらい立派に見えます。 「ムーヴ」は新型になって少しスマートになった感じがしましたが、「タント」は逆により大きく強くなった印象です。 旧型同様に、ボンネットからバンパーまですべてノーマル系とはまったく違うデザインとなっていて、装備面でも、フォグランプが全車標準装備となるなど、カスタム系は広さに加えて豪華さを追求しているのが特徴です。 また、ノーマル系にはエアロパーツが用意されていませんが、カスタム系には、エアロバンパー、ロアスカート、スポーツマフラーなど、ドレスアップパーツが多数用意されているという点も大きな違いで、ノーマル系とカスタム系でそれぞれ別のユーザー層をターゲットにしていることがわかります。
ボディサイズはノーマル系と同じですが、エアロパーツや15インチタイヤなどによって一回り大きな車のように見えます。 斜めから見ると、フロント周りが旧型よりも立体的になったのがわかりやすいと思います。 ヘッドライトのサイドへの回り込みがよりシャープになり、ボディサイドのプレスラインもはっきりしているので、旧型よりも精悍な印象です。 グレード構成は、廉価グレードの「L」、量販グレードの「X」、電動スライドドアやCVTを採用する「Xリミテッド」、そしてターボエンジン+CVT搭載の「RS」という4種類。 「L」でも外観上の違いはタイヤとサイドストーンガードくらいで、基本的な装備はほとんど変わらないので、126万円からという価格設定はお買い得とも言えるかもしれませんが、ターボ車を選ぶとなると160万円以上する「RS」を選択するしかなく、ターボの廉価グレードが用意されている「ムーヴ」よりも選択肢が限られている点が若干気になるところです。
ホイールベースが50mm伸び、全高が25mm高くなったことで、一回り大きくなったように見えるサイドビュー。 ボンネットがより短くなり、リヤ周りが直線的になったことで、外から見ても室内空間がさらに拡大していることがわかります。 写真ではわかりにくいですが、新型は窓枠が幅広になりルーフにも回り込んでいるため、乗降性がアップし、また、デザイン上も力強さが増しています。
旧型にあったリヤウインドウ下の段差がなくなり、バックドアがほとんど平面になったことと、スライドドアのレールがあることで、1BOXのように見えるリヤサイドビュー。 多少デザインを犠牲にしてでも、極限まで室内空間を広げようとしていることがわかります。 ミラクルオープンドアは魅力ですが、デザインは旧型のほうが好きという人も少なくないかも。 なお、カスタム系はドアミラーターンランプが全車標準装備となります。
旧型と同じく、フロントと同じイメージでデザインされたリヤ周り。 クリアタイプのリヤコンビランプと大型ガーニッシュ、ルーフスポイラー内蔵のクリアタイプLEDハイマウントストップランプ、ナンバーやエンブレムの位置など、すべて旧型のイメージを踏襲しています。 唯一の大きな違いと言えば、ガーニッシュにあった「CUSTOM」の文字がなくなったことくらい。 普通に「タント」と言えばまずカスタムのほうが思い浮かぶくらい、「タントカスタム」はメジャーな存在になりましたから、あえて強調する必要がなくなったということでしょうか。 リヤワイパーは、ノーマル系も含め全車リバース連動式が標準装備となっていますので、雨の日のバック時に便利です。 また、リバース連動ドアミラーもサポートパックとしてオプション設定されていて、運転のしやすさも追求されています(Xリミテッドスペシャルのみ標準装備)。
ボディカラーにこだわっているのも新型の特徴で、写真の車は「ムーヴ」などにも採用されている「アストラルブラッククリスタルマイカ」で、一見黒に見えますが、光が当たると緑になります。 また、「ミスティックブルーマイカアロワナ」という新色も採用されていて、こちらは光が当たると虹色に変化するというかなりこだわった色です。 最近は他メーカーでも凝ったボディカラーが目立ってきましたが、青系でしかも虹色発色というのは珍しいですね。 パールホワイトなどと同じ26,250円のメーカーオプションなので、とにかく目立ちたいという人は選ぶ価値があるかもしれません。 ただし、修理時の塗装代は高くつきそうです。 ボディカラーはメタリック系の9色が用意されていますが、そのうち4色がメーカーオプションというのも珍しいですね。
次は、外装パーツをもう少し細かく見ていきます。
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